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KJ WORKSの設計術や家づくりについて私の想いを、日々綴っています。
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2008年8月アーカイブ

自然を満喫

 






私の夏季休暇は今年も例年通り、妻の故郷、宮崎での日々と相成りました。
今回はちょっと足を伸ばして、鹿児島県との県境にある霧島連山のほうまで行ってきたので、少しご紹介します。
いつもつらつら慮ってばかりでも、疲れますしね...。

今回「高千穂牧場」という観光牧場で子供達と遊んできたのですが、一枚目の写真はそこから望む霧島連山です。右から、高千穂峰(たかちほのみね)1574m、中岳(なかだけ)1332m、新燃岳(しんもえだけ)1420m、韓国岳(からくにだけ)1700m、大浪池(おおなみのいけ)1411m、と並んでいます。なんとも雄大な眺めですね。大浪池という、山なのに池という名前に最初は「?」でしたが、聞くと、大きな山頂火口湖があるので、この名前なのだとか。

実は、この中の新燃岳が最近17年ぶりに噴火したということで、火口近くには行けない状況となり、人気の霧島連山トレッキングなどに影響が出ていたようです。今でも生きている、活火山なんですね。2枚目の写真は、煙を吐く新燃岳です。火山が噴火しているところなんて、大阪に居ると見ることがありませんので、何かすごい自然のエネルギーを感じましたね。

一日さんざん遊んで、霧島ロイヤルホテルというところに一泊しました。高千穂牧場のすぐ横にあるのですが、牧場は宮崎県都城市、ホテルは鹿児島県霧島市でしたね。この宿からも連山の雄大な眺めを楽しみました。

そして3枚目の写真は、帰りに寄った「法華岳公園」というところ。ここは夏休みの宮崎で必ず行って、ご覧の川で泳いだり遊んだりしてくる、私のお気に入りの場所です。とにかく水が物凄く綺麗で冷たくて、川魚がいっぱいいるところで泳げます。そして辺りにはオニヤンマがいっぱい飛んでいるという、素晴らしく気持ちのいいところなんですよ。

いつも宮崎に帰ると、特に夏はこんな風に自然を満喫しています。霧島はちょっと遠かったですが、川遊び程度なら市内から少し走ればあるし、他にも色々と自然と親しむ遊び場には事欠きません。普段街中で生活している私にとって、かの地はちょっと他では得がたいリフレッシュの聖地、なんです。

そのうち仕事をリタイアしたら、妻と一緒に移住しようか、なんて思ってしまうくらいです!

言葉の誤用

 


今日も本のことを。
この本、そのままズバリのストレートなタイトルの本ですね。何について書いてあるか、すぐわかりますね。そう、巷によくある、言葉の誤用について考察したものです。

私は、日本語が大好きでして、このような、誤字・誤用に関するものとか、語源に関するものなどが気になって仕方ありません...。この本も、amazonマーケットプレイスで安くなっていたので、ついつい衝動買いです。

この手の書籍はよくあるのですが、この本で面白かったのは、本来の用法と誤った用法、それぞれでweb検索を掛け、その該当件数によってその誤用がどれだけ広まっているかをチェックしている点です。でもこの著者にとってはそれは当然のことで、というのは、実はこの本はwebサイトから生まれてきた本だったんですね。

このサイトです。本を買わなくても見られます。
誤字等(ごじら)の館 http://www.tt.rim.or.jp/~rudyard/index.html

私が一番興味深く読んだのは、「ユビキタス」の項。一時よく聞いた言葉ですね。ラテン語で「神はどこにでも存在する」の意で、転じてIT用語となり、「どこにいても、いつでも、どんなものからでもネットワークにつながる」というような意味で使われている用語です。この言葉の訳の誤用で「どこにでも偏在する」という事例を挙げているんですが、これは二重の誤用だと。まず、偏在ではなくて遍在ですね。そして、遍在という語ですでに「どこにでも」の意を含んでいるので、前にもう一度付ける必要はない。なるほど、二つです。

面白いのは、「遍在」と「偏在」です。この二つの言葉、字形も似通っていて、読みも同じ「へんざい」ですが、意味は全く正反対です。「どこにでも存在する」と「かたよって存在する」ですから。これは、同音異義語というだけでなく、「同音類似字形対義語(?)」という、かなり特殊なケースなんですね。著者は、このような特殊な言葉が「ユビキタス」の訳語として採用されていること自体が致命的である、と主張しています。なるほどなるほど、日本語って面白いなあ、私はこういう所で妙に感心してしまうのでした...。

この本を読んだあとで、確か今月はじめ頃に新聞に載っていた、文化庁による「国語に関する世論調査」のことを思い出しました。言葉の乱れ、これからの言葉遣いのあり方、家庭での言葉遣いの躾、外国人との会話、カタカナ語の使用、等々についての世論調査なのですが、新聞の記事ではいつも、言葉の誤用(乱れ)が年々激しくなっている、この言葉はこんな風に誤用しているひとが何%もいる、という嘆きの論調で語られていますね。

国語に関する世論調査
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/yoronchousa/h19/kekka.html

今回の調査で、一番間違って使われているとされた言葉は、「憮然」と「檄を飛ばす」でした。共に約70%の回答者が誤用をしていると。実は私も、両方とも間違ったほうで覚えていました。でも、つらつら慮るに、言葉というのは、このようにして「転ずる」、つまり用法が変わっていくのではないでしょうか?長いスパンで見れば、言葉と意味と正しい結びつき、というのはないわけだし、時と共に、徐々に徐々に、少しずつその結びつきはほどけ、ずれが生じてくるもので、それが言葉の宿命なのだろうと思います。「檄を飛ばす」なんて、10代から60代までの広い世代で均一な誤用率のようですから、最早そっちが「正しくなってきている」と見てもいいのではないかなあ?とすら思えてくるんですが、どうでしょうか?

「檄を飛ばす」の本来の意味、というのがどうにも解せないので、色々とネット検索してみましたら、こんな秀逸なコラムを見つけました。

コラム: 「檄を飛ばす」の本当の意味
http://iwatam-server.sakura.ne.jp/column/51/index.html

いやあ、これで腑に落ちた! というか、しっかりせえよ、文化庁!

このところ読書モード

 
あれは去年の夏だったか、ブログに「夏は脳が機能低下しているので、ビジュアル系の本がいい」と書いたのでしたが、実はこのところ、何故か強烈な読書モードに突入しておりまして、今年の夏は「不思議な、不思議な夏、です(by CANDIES)」という感じなんです。

ということで、ちょっと書評でも、という目論見であります。今日はまず一冊目。

『生物と無生物のあいだ』 福岡伸一著  講談社現代新書

著者は分子生物学者の先生であります。一言でざくっと言うと、「生命とはなんぞや?」という本。実は私、こういった「生命の神秘」系のものや、大脳生理学などの「人体の神秘」系のものを、結構好んで読んでます。学術書ではなくて、物語仕立の一般向けのものだけですが...。この本は結構なベストセラーになっているようですが、私が入手したのは同じ著者の別の本が楽しめたので、なんとなく他の本も、という感じでした。

しかしこれが面白かった!分かりやすく、かつ詩的な表現も交えて、最後まで一気に読ませます。

20世紀最大の成果と言われる、DNAの二重らせん構造を1953年に発見したのは、ワトソンとクリックという二人の若い研究者でした。この本はまず、その大発見に至るまでのいわゆる「前史」やその発見にまつわるミステリー的な話にも触れながら、その発見がもたらした分子生物学上の「生命観」を提示します。

「生命とは、自己複製をおこなうシステムである」

そして後半、別の学者ルドルフ・シェーンハイマーの成果から導き出されたもうひとつの生命観が述べられます。

「生命とは、動的平衡にある流れである」

あまり種明かしをしてもいけないのですが、生物の体内での物質の代謝というのは、なんと1年半ほどで全ての原子が入れ替わる、というほどのスピーディなものなのだとか。ということは、生物とは決まった部品から出来たプラモデルではなく、常に変わり続ける「流れ」そのものだということです。2年前の私と今の私は、全く違う原子から出来ているのです(!)。「動的平衡」とは、ダイナミックに変わり続けながら秩序を保つという生命の神秘に対して、著者が名づけた言葉なんですね。

この、あまりに我々の日常感覚とは違うその生命の不思議なありかたに私はショックを受けましたが、読了後つらつら慮るに、この「動的平衡」というのは生命体そのものだけではなく、いわゆる「自然」全てにあてはまる言葉ではないかという思いが湧いてきました。個々の分子のふるまいと生命体との関係、そして個々の生命体のふるまいと「生態系」との関係は、ずいぶんと規模が違いますが、互いに相似形にあるのではないか、と。

昨今、人間という分子が体内で増えているようですが、このことは、自然という生命体にとってどういう意味があるのか?そんなことを考えてしまいました。巷には「人間=地球にとってのウィルス」というようなヒステリックな論考もありますが、そう言ってしまっては身も蓋もないですよね。せめて、個体が動的平衡を保ちつつ種がゆるやかに進化していくようなものだと理解したいし、そのためには他の分子達とともに大きな「流れ」の中にあることを知っておいたほうがいいよな、なんて。

私の空想はともかく、知的好奇心を満たす好著です。お勧めです!

これは凄い!Googleマップ

 
皆さんも、WEB上の地図検索サービスをお使いになったことがおありかと思います。とても便利ですよね。

私はGoogleマップをよく使うのですが、今度この地図に、画期的な新サービスが登場しました。
その名は「Googleストリートビュー」。これは、地図上の任意の地点から見た周囲の景観を360度表示するという、なんともはや、恐ろしい機能です。
http://www.google.co.jp/help/maps/streetview/

以下は日経新聞の記事を部分的に配信するメルマガより転載。

インターネット検索最大手の米グーグルは4日、ネット地図で検索した場所の風景を歩行者の目線で見られる人気サービス「ストリートビュー」の対象地域を日本に広げた。東京、大阪、仙台、札幌などの都市部で開始。新たにオーストラリアも対象に加え、利用者増を目指す。ネット地図サービス「グーグル・マップ」の機能として提供する。地図サービスを使って住所などを検索し「ストリートビュー」を選択すると、その周囲360度の写真画像を閲覧できる。

ということで早速やってみましたが、これはもう、「驚嘆」のひとことですね。私が住む堺などの表示範囲はまだまだ狭いですが、大阪市内、京都市内などは、かなりの部分が見られるようになっています。日本では現在12大都市を網羅し、世界ではアメリカ、フランス、オーストラリアで提供されているのだとか!

前回、地図だけでなく航空写真が表示できるようになった時もかなり驚きましたが、今回のストリートビューには、さらに大きい、とてつもないインパクトを感じます。

つらつら慮るに、このGoogleという企業は、とにかく「情報」というもの全てを、データベースとして提供する事を目論んでいるのでしょうね。そうとしか思えません。地図情報もそのひとつという位置づけなのでしょう。今回のストリートビューのサービスのためにストックされているその情報量たるや、ちょっと想像もつかないほどです。やっていることの規模の大きさは、まさにGoogleが「架空の世界政府」ででもあるかのようです。

家づくりという仕事に当てはめて考えてみても、あるいは一生活者として想像してみても、このサービスがもたらす便利さは、他の地図検索サービスの追随を許さないものになるのではないでしょうか。だって、そこに行く前に、そこに立っている自分が想定できるのですから、ね。

いやいや、記念すべき第1回目は、びっくり仰天と感心をしてばかりで、まだ考察に至る心の余裕がなかったですが、皆さんも一度このサービスを利用してみて、自分にとっての便利さ、あるいは活用法などを想像してみてはいかがでしょうか?きっと、びっくりしますよ!




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