
いつもお読みいただきありがとうございます。
この写真、とても奥行が感じられる部屋ですね。同じ「家族の間」ですが、ソファのある手前の場所がリビング、向こうがダイニングです。
細長いこの「家族の間」のちょうど真中には、ご覧のようにスチール製の階段があり、それ自体が空間をゆるやかに仕切る役割をしています。この階段が重厚な感じだとその意味合いが薄れてしまうので、あえて軽やかなデザインにしているんですね。
なおかつ、階段の4段目がそのまま伸びてカウンターになるようなデザインで、高さを抑えた収納も一緒につくりました。目線はそのまま空間の向こう側へと伸び、でも用途としてはしっかりと区切られている。そんな適度な「結界」を目指したものなんです。
そして、左側にはしっかりと壁がありますね。この壁の向こう側左手にはキッチンがあります。ダイニングとはすぐ隣にあり、リビングからはなんとなくその存在が隠れる。通路としてはつながっていますから、動線上は無理なくつながっている。そんな位置関係です。
同じ一つの空間でも、全てが開放的に配置される方が良い場合もあり、それぞれがコーナーとしてズレて繋がる場合もあり、そしてこの木想家のように、大きな空間をゆるやかに仕切ることでコーナーを生み出す手法もあります。
お客さまのライフスタイルや土地の方位、そして外部との関係によって、一軒一軒その家ならではの答えを見つけることは、難しいけれども本当にやり甲斐のある、まさにプランニングの醍醐味と言えますね。それがこのように気持ちの良い空間に仕上がった時の充実感は、それはもう他には代え難い喜びであります。
さて、次に提案させていただく木想家は、どんな空間と仕切りかたになるのか。あらかじめ考えておくということが出来ないだけに常に一からの検討ですが、それがまた楽しみだったりします!
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