KJワークス 山口のページ - 北摂 北大阪 注文住宅の間取りを木の家 施工例から解説。

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KJ WORKS 設計士 山口のブログページです。

KJ WORKSの設計術や家づくりについて私の想いを、日々綴っています。
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2010年4月アーカイブ

空間の仕切りかた

 


いつもお読みいただきありがとうございます。

この写真、とても奥行が感じられる部屋ですね。同じ「家族の間」ですが、ソファのある手前の場所がリビング、向こうがダイニングです。

細長いこの「家族の間」のちょうど真中には、ご覧のようにスチール製の階段があり、それ自体が空間をゆるやかに仕切る役割をしています。この階段が重厚な感じだとその意味合いが薄れてしまうので、あえて軽やかなデザインにしているんですね。

なおかつ、階段の4段目がそのまま伸びてカウンターになるようなデザインで、高さを抑えた収納も一緒につくりました。目線はそのまま空間の向こう側へと伸び、でも用途としてはしっかりと区切られている。そんな適度な「結界」を目指したものなんです。

そして、左側にはしっかりと壁がありますね。この壁の向こう側左手にはキッチンがあります。ダイニングとはすぐ隣にあり、リビングからはなんとなくその存在が隠れる。通路としてはつながっていますから、動線上は無理なくつながっている。そんな位置関係です。

同じ一つの空間でも、全てが開放的に配置される方が良い場合もあり、それぞれがコーナーとしてズレて繋がる場合もあり、そしてこの木想家のように、大きな空間をゆるやかに仕切ることでコーナーを生み出す手法もあります。

お客さまのライフスタイルや土地の方位、そして外部との関係によって、一軒一軒その家ならではの答えを見つけることは、難しいけれども本当にやり甲斐のある、まさにプランニングの醍醐味と言えますね。それがこのように気持ちの良い空間に仕上がった時の充実感は、それはもう他には代え難い喜びであります。

さて、次に提案させていただく木想家は、どんな空間と仕切りかたになるのか。あらかじめ考えておくということが出来ないだけに常に一からの検討ですが、それがまた楽しみだったりします!




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大規模なリフォーム

 
いつもお読みいただきありがとうございます。

KJWORKSでは、新築もリフォームも同じように考え、どちらの場合も竣工した家を木想家と呼んでいます。

新築は新たに家をつくるのですから、間取りや大きさが違うといっても、家づくりの方法はいつもほぼ同じです。しかしリフォームの場合、その考え方、方法は本当にさまざまです。

どの範囲をリフォームするのか、仕上げの変更はどの程度か、開口部は作り替えるか、断熱材は施工するか、間取りの変更はあるか、そしてそれに伴って構造体の変更や補強はあるか。

それぞれのファクターをどの程度実施するのかによって、リフォーム工事の内容は千差万別になってきますね。

ただ木造住宅のリフォームの場合、やはり新築住宅を手がけていることで「木構造」というもの身につけているKJWORKSとしては、せっかくリフォームをするのだから、古い仕切りだらけの間取りから、オープンで広々としたプランへと生まれ変わらせて気持ちよく住んでいただきたい!そんな想いが常にあります。

構造に手をつけ、間取りを変更する。それに伴って開口部や断熱もおのずと変更していく必要が出てきたりして、そうすると工事の規模がだんだん大きくなってくることにも...。

もちろん、お客さまのご予算の計画が一番大事ですから、こちらの勝手でどんどん大きな工事にしてはいけないのですが、やはりプロとして、ここまで手をかけてリフォームすれば、このような気持ちよい住まいになりえますよ、というご説明はしておくべきだと考えています。工事から先、ずっと長く気持ちよく住んでいただくことが私たちにとって最も大切だからです。

リフォームするべき家の現在の状況を把握し、お客さまのご要望とご予算をふまえながら、どこまでの範囲、どこまでのレベルまで工事をおこない、心地よい家をつくるか。これは新築とはまた違った、リフォームならではの大切な検討事項であり、そのようなリフォームを常に手がけてきたKJWORKSの本領発揮できる部分と言えますね。

実際にはやはり一軒一軒常に悩み、苦労しながら工事内容を決め、実施していくわけですが、リフォームして見違えるようになった家は、元の家を知っているだけにお客さまの喜びもひとしおで、それが私たちの喜びでもあります。

それだから大規模なリフォームの仕事は苦しくも楽しく、やめられないわけなんですね!


★現在「くらしの杜」で、そんなリフォーム事例を紹介する「リフォーム展」を開催しております。ご興味がおありの方、是非一度のぞいてみてくださいませ!



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寝間の畳座

 


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KJWORKSの木想家の「家族の間」(いわゆるLDK)には、よく「畳の間」が隣接したり、家族の間の一部が「畳コーナー」になったりします。

そして、椅子座の家族の間と、床座の畳の間の目線を合わせるために、畳の部分を一段上げたりすることも多いですね。

基本的には板間でいいのだけれど、やっぱりちょっとゴロンとする畳のスペースが少しほしいなあ、というご要望が多く、それに答えるかたちだと言えます。

しかし、実はもう一ヶ所、時々一段高い畳の部分が出てくる部屋があります。それは、寝間です。

この写真も実はそうなのですが、掃除のことなどを考えると板間がいいのだけれど、やっぱり畳に布団を敷いて寝たい、という相反する要望に応えるかたちとして、このような一段高い畳スペースをつくることがあるんです。

この場合、家族の間の隣にある畳スペースほどは大きくなくてもいいわけで、敷くべき布団の数に合わせて畳の枚数を決めて、間取りを考えています。

ただ、ひとつ気をつけないといけないのは、単なる一帖(一畳)では布団は敷けない、ということ。布団の幅は半間よりも長く、布団の長さは一間よりも長いですから。

といっても畳自体の面積は、そんなに大きくは作れません。ですからこの写真のように、最大限長くつくって後は足元の板の幅で調整したり、布団を2枚敷く場合でも三帖としたり、その都度きちんと方法を決めて、布団がちゃんと敷けるようにしておく必要があるんです。

ベッド派と布団派、最後はやはりお客さまのお好みで決まってきますが、ベッドだから板の間、布団だから畳の間、とは限らなくて、こんな解決法もある。そう思うと、何だか可能性が広がってきますよね。

ですから、あまり固定的に考えずに、暮らしのご要望の中からそのお客さまならではの「眠りのスタイル」をご提案していきたい、常々そう思っている次第であります。



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床下との連絡口

 


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さて、この写真の金物は何でしょう?周囲は無垢の床板のようですね。

この金物、KJWORKSが常にお客さまにおすすめしている「暖かい空気による床暖房」で使われる、空気の出口なんです。

空気による床暖房にも2種類あって、ひとつは屋根に当たる太陽熱で空気を暖め、それを床暖房に使うパッシブシステム「そよ風」、もうひとつはパッシブではありませんが、ボイラーで発生させた熱を使って空気を暖め、床下へと吹き出す「空気式床下暖房」です。この金物はそのどちらの方式でも共通して使われている吹出口です。

空気による床暖房と聞くと、さぞやこの吹出口から暖かい空気が出てくる、というふうに思いがちなんですが、実はこの吹出口からはあまり暖かい空気は出てきません。途中の床を暖め、あるいは余剰分の熱はベタ基礎のコンクリートに蓄熱をして、その最後のものが出てくるので、ここに至った空気はもう暖かくありません。ここまで来る途中で暖房をし終わっているんですね。

ではこの金物は何故あるのか?それは、空気をその場所へと導くためです。床下で温風を吹くだけでは、空気はうまく家中に回ってくれません。このような金物を1階床にまんべんなく配置することで、空気はどの出口に向かっても流れてくれて、家の中での熱の偏りのない全館暖房が実現できるというわけです。

なおかつ、この金物の優れているところは、この穴の開閉が出来るところです。写真の一番右側にある操作部を動かすと、穴が開いたり閉じたりします。これで温風の動きをコントロールすることができ、より家の中が均一な暖房状態にしやすくなります。

なお、暖房のことばかり書きましたが、夏にも床下に空気を動かすことは意味があります。年中ほぼ一定といわれる地熱によって冷たくなったベタ基礎直上の空気をかき混ぜることになり、冷房とは言いませんが、涼風を生み出すことで過ごしやすくなる効果もあるんです。

この金物を通じて室内と床下が一体となり、双方に空気を通わせることは、冬の心地よい床暖房としても、夏の工夫の意味でも、あるいは外部からの入口がないことによるシロアリ除けの意味でも、とても家のため、使われている木のために良いし、ひいては住んでいる人間のためにもいいんです。

そう考えると、とても暮らしのためになっている、働き者の吹出口くんですね。たくさんの木想家で活躍しているし、これからもドシドシ使っていきますよ!



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ジェットコースターのような交通機関

 


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今日も、ちょっと面白いエコ技術の記事を見かけたので、取り上げてみます。

それは、省エネ交通機関「エコライド」というもの。写真はその実験車両です。

「エコライド」は、ジェットコースターの原理を使った省エネ型の都市交通システムで、高低差を利用して移動することで、従来の交通機関に比べて建設コストや消費エネルギーを格段に押さえることができるのだそうです。東京大学生産技術研究所が2006年から研究を進めているとか。

今回の記事は、その2次試験車両が完成したとのニュース。今度は人間が乗れるものだそうです。

ジェットコースターの原理?高低差?と簡単に書いてもよくわかりませんが、考え方はこうです。

ジェットコースターは電車と違って車両側には全く動力機構はありません。一番最初にレール側にある動力で車両を高いところへ移動させ、あとはその高さを利用して一気に高速で走っていくというものですね。

エコライドも同様に車両側には動力機構がなく、高いところへ上がる時にはレール側で引き上げ、下りは重力に任せるという走行方法です。ブレーキもレール側にある永久磁石を使うそうです。とにかくエンジンやモーターなどの駆動部が全くないので車体はかなり軽量化され、磁石で充分止められるのだとか。

重力にしたがって動く部分以外は全てレール側からコントロールするため、基本的に乗務員もいらなくなるとのこと。この軽量化による省エネメリットは大変なものだそうです。

まさに発想の転換といえる技術ですね。省エネというだけでなく、何だか妙に面白そうです。やはりジェットコースターからの連想もあるのかもしれませんが、ちょっと胸踊るような楽しいイメージがあって気になります。ちょっとこの件、今後も追いかけてみましょう!



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窓まわりのしつらえ

 


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前回は大きなフルオープンサッシのことを書きましたが、掃出窓に限らず、窓に必ずついてまわるのが「何を使って視線を遮ったり余分な日光を遮断したりするか」という問題です。

まず、ガラスそのものを透明ガラスから型ガラス(テクスチュアのあるすりガラスのようなもの)にして、光は入るが外部と視線は通じないようにする方法があります。これは主に小窓、それもトイレや脱衣室などのプライバシー重視の部屋に使います。

しかし居室のガラスを型ガラスに、という訳にもいかないので(外が見えなくなるから)、その場合は何か可動のもので光や視線をコントロールすることになります。

現在の日本の家で一番多く使われているのは、カーテンとレースのカーテンの併用というパターンかと思います。それがお客さまのお好みであれば良いのですが、KJWORKSとしては、窓の横、両側に手繰り寄せられているカーテンというのは、どちらかというと美しいとは思えないので、あまり積極的にお勧めはしておりません。

それよりも、どちらかというと紙にプリーツ加工を施した折りたたみ式ブラインドや、あるいは同じファブリック素材のものでも、このように上に折り上げるタイプのものなどをお勧めしていることが多いですね。そのほうが、開いている時の窓まわりのしつらえがすっきりと美しくなると思っています。

この写真の木想家では、その折り上げタイプに加えて、視線がバッティングする一部のみレースの布を前に渡す、というスマートな解決法をとっておられます。上下には視線が抜けつつ、向こうとあたることはない。とてもすっきりとして美しいですね。

プリーツブラインドの場合も、レース状のものを着色したものとをダブルで使うことができます。まずレースを降ろして、暗くしたければ色つきのものも降ろす、という使い方になります。

もちろん、もっと和風のお好みの方には、日本古来の優れた装置である「内障子」をご提案することもあります。これもできれば引き違いでなく、両側に引き込むことができたら一番いいですね。

窓まわりの「開ける・閉める」のしつらえも、やはり一軒一軒のお客さまの指向と、周囲との関連性をしっかり見極めながら決めていく必要があるんです。そんなことも、KJWORKSの得意技のひとつなんですよ。

家の居心地を決める大きな要因の一つは、「何を取り込み、何を遮るか」であると思っています。それを決定づけると言ってもいい窓まわり。この検討には、やはり気を抜くことはできませんね!




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