いつもお読みいただきありがとうございます。
家づくりにおいて、「庭」を敷地のどこにどうつくるか、というのは、気持ちいい住まいのためにとても重要なことですね。
しかし、庭と同じように毎回出てくる「駐車場」も、敷地の中で結構な面積を占めるだけに、その位置や広さ、そしてその仕上材料の選択は、これまた大変重要なことだと思っています。
車をとめるのだから下はアスファルトでいいか!というわけにはいきません。そんなことをしたら、せっかくの気持ちいい家づくりが、そこだけ「土木工事」的なちぐはぐなものになってしまいます。モルタルやアスファルトなどの無味乾燥な仕上げは、家のすぐそばには避けたいところです。
使える仕上げには、タイルやインターロッキングブロックと呼ばれる舗装材などもありますし、モルタルを施工してからその表面を洗い出してザラザラに仕上げる方法もあるのですが、例えば車2台を留める面積の全てをその仕上げで覆ってしまうと、見た目もよろしくないですし、夏の照り返しもあったりして、実用面でもあまりよろしくないように思います。
できればタイヤが載るところだけをそのように必要な強度を持つ仕上げとして、それ以外は土や芝生などでおいておきたいなあ、と思います。あるいは上記のような仕上げをしても、いくつかのブロックに分けて、その間の溝の部分にリュウノヒゲなどの植栽をしたり。
とにかく、広い面積の全てをベタッと「駐車場!」という風にはしたくないなあ、と思っているわけです。お客さまにもそんなことをお話し、その都度仕上材料を決めていきます。
ちなみに写真のお宅は、今まで施工した中でもかなり秀逸な、素敵な駐車場に仕上がった事例です。厚みが薄めの煉瓦を、その薄い面を上にして並べているのですが、その間ひとつひとつに小さな土の部分が残るようにしてあるんです。
なんだか竹かごを編んだような、とても雰囲気のある仕上げになっていますでしょう?煉瓦の下地にはしっかりと捨てコンクリートを施工しているので、強度もしっかりとあります。また、土の部分はひとつひとつがとても小さいので、タイヤの荷重はきちんと煉瓦の部分に載っているんですね。
この仕上げ、なんとなくご想像がつくかと思いますが、すべてを職人さんがひとつひとつ並べていく、それも間の寸法をしっかりとチェックしながら並べていくので、ものすごく手間がかかりました。
でも、土のところに芝が根付いてくると、なんともいえない風情があって、駐車場にしておくのは勿体無いと思うほどでした。苦労した甲斐がありましたね。
駐車場も、敷地の一部。家と同じような配慮をもって、考えていきたいものです。






