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この木想家、玄関ドアを開けて入ると、このように大きな土間が広がっています。そして、左側に見える家族の間との間には建具が用意されていて、開閉が自由にできるようになっていますね。
昔の日本の家には、土間はあたり前にあるものでした。とにかく玄関というか入口を入ると土間。そこには竈(かまど)があって、炊事場としても、あるいは作業スペースとしても使われていました。
しかし、竈がなくなり、家で農業に関わる様々な作業をすることがなくなってくると、土間はその意味を失い、徐々になくなっていきました。玄関の上がり框までのほんの少しのスペースになってしまっていたんです。
でも、現代の住宅でも、住まい方によっては木の床よりも土間の方が相応しいという場合があります。土足のままで裏へ抜けられたほうが良い場合、あるいは焼き物などの趣味のスペースとして、などなど。このお宅の場合は、将来的にそこをちょっとしたお店のスペースとして使うことも考えたい、というお客さまの要望でそうなりました。
土間をつくるなら、土間の部屋が別に一室ある、というのではなく、このように通常の床がある部屋と一体としてつくりたいものですね。そうすると、見え方としてはひとつながりの部屋ですから広々と感じられて気持がいい。でも人の動きの上では、土足という違いがありますから、そこが暮らしの上での区切り、変化の場所になってくることもあります。すぐ横にあるんだけど、何か他とは違う場所である土間。そこで生まれる生活の変化。そこが楽しいわけなんですね。
さらに、土間にしておくと、この写真のように太陽が燦々と入る場所では、土間そのものに太陽熱を蓄熱することができ、結果的に省エネになる、という効果もあります。通常の木の床ではあまり蓄熱効果は見込めないため、これはコンクリートを使って施工する土間の特色と言えますよね。
そんなことで、思い切って土間をつくってみると、色々と楽しいこともありそうです。是非、家づくりをお考えの時、土間という考え方も視野に入れていただきたいものだと、常々思っているわけなのであります。






