いつもお読みいただきありがとうございます。
今日も、新しい技術革新の話を目にしましたので、とりあげます。メルシャンとキリンビールが共同開発した、ワイン専用ペットボトルの話です。
写真がそれなのですが、一見するとあまりガラスのボトルとの違いがわかりませんね。しかし、ガラス瓶に比べてリサイクル率が非常に高いこと、ボトル本体に加えてキャップやラベルも再利用出来ること、そしてその重量が約5分の1になることによる輸送コスト、輸送時のCO2削減など、良いことも色々とあるようです。
では何故、今までワイン用のペットボトルはなかったのか。それは、中のワインの品質保持能力がガラスボトルに比べて劣っていたからなんですね。
ペットボトルは、若干ではありますが空気の透過性があるそうです。そのため、中のワインを酸化させてしまうんですね。瓶詰めの際にある程度は防げる技術はあったようですが、それでもまだ完璧にはほど遠かった、ということなのでしょう。
そこで、キリンビールの技術陣が開発したのが「DLC(ダイヤモンドライクカーボン)技術」という特許技術です。炭素膜によるコーティングをボトル内面に施し、ワインの品質保持性を大幅に強化するという優れものです。
詳しく書きますと、このDLC技術とは、真空状態にしたペットボトルにアセチレンガスを充填しプラズマを発生させることで、薄い炭素膜を内面に蒸着させ、酸素などのバリア性を大幅に向上させるもの、だそうです。一般的なペットボトルに比べて、酸素で約10倍、炭酸ガスで約7倍、水蒸気で約5倍のバリア性能を実現しているとのこと。すごいですね!
また、その姿にも注目しなければなりません。この瓶の形、ボルドータイプのマグナムボトル、というのだそうですが、ペットボトルでは成形や形状維持が難しいとされていた形なのだとか。これは三菱樹脂との共同開発だそうです。
いや、ワインをペットボトルに入れるために、ここまでの努力がなされているとは。その開発におそらく大変な苦労をされたであろう技術開発陣に、頭が下がる思いですね。
早速、このワインを買って、「技術革新に乾杯!」とやってみたい衝動に駆られた、私なのでした。






