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『桂離宮―日本建築の美しさの秘密 (日本人はどのように建造物をつくってきたか)』 草思社
この「日本人はどのように建造物をつくってきたか」というシリーズは、その名のとおり、日本の伝統建築について、その建築の経緯、工法、実際の施工手順、意匠やデザインなどなどを綴った、その建物についてのかなり詳細な解説本です。
内容もとても面白いのですが、このような主旨の本ですと、当時の写真が残っていないため、ビジュアルにわかりやすい表現をしようと思うと、どうしてもイラストが主になりますよね。
実はそこがこのシリーズの素晴らしいところ。知る人ぞ知る名人、穂積和夫さんのイラストで全編が彩られています。
穂積さんは建築学科を出て大手設計事務所に勤務後、イラストレーターに転身されたという経歴をおもちで、その建築イラストの素晴らしさは、何というか、筆舌に尽くし難いもので、もう見ていただくしかありません。
私などは、それだけをじいっと見続けてしまって、本文を読むのを忘れて読み終わってしまうほどです(笑)。
本書には、建物だけでなく、着物姿の当時の職人が鉋をかけたり、墨付けをしたりといった作業風景、施主である智仁親王が天井高さを決めるため、職人と一緒に寸法を検討している絵、などもあるんです。それらがまた素晴らしい!
内容は、小学校6年生以上を対象ということで、建築のプロでなくても充分楽しめる平易な表現となっています。
興味がおありの方には、是非読んで、「観て」いただきたい名シリーズであります!






