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この季節になると、各地で桜の開花宣言が続きますね。なんだか春の訪れを告げるようで、この宣言を待ち望んでいる方々も多いと思います。特に今年のような大きな災害の後では、なおさらかもしれませんね。
この桜の開花宣言、各地のどの桜を基準にしておこなわれているのか、私は全然知りませんでした。先日のニュースで初めてそれを知ったのですが、やはり、各地の気象台の敷地などに、その基準となる「桜の標本木」というのがあるんですね!
開花の基準となるこの「標本木」。5~6輪咲いた状態が「開花」、8割以上開いた場合が「満開」と決まっていて、観測によってそれを確認し、開花宣言、満開宣言がおこなわれているのだそうです。全国各地にこの標本木は59本あって、写真は、そのうちの神戸の標本木です。
しかし、この標本木というのもやはり年々歳をとっていくわけで、老齢化は避けて通れない道なんですね。そのため、標本木としての基準を満たさなくなると、代替わりがおこなわれているのだそうです。
といっても、その地域の開花の基準となる大事な木ですから、そんなにあっさりと代替わりができるわけではありません。標本木が元気なうちから、後継候補として何本かの「副標本木」を選び、開花・満開日を標本木と比較しながら何年も観測を続け、結果に差がないということをちゃんと見極めてから、ようやく引き継ぐ資格が与えられるのだとか。大変ですね。
もっとも、準備が整わないうちから、標本木がその役目を果たさなくなる不測の事態もあり得ます。たとえば台風や降雪などによって木が傷められた場合、などですね。そんな時に副標本木がきちんと選定されていれば、急遽登板、ということができますが、そうもいかない場合も、今まで各地で何度も起こっているのだそうです。
そういう天災の場合は別として、通常の老齢化による引継ぎが行われたら、次の副標本木の候補としてまた次の木を植えたりと、「後進の育成」が余念無くおこなわれる、とのこと。
いやあ、やはり桜の開花というものは、日本人にとってとても大事なことなんだなあ。
この「標本木」というものの扱いを知って、私はつくづくそう感じ入ったのでありました。





