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3Dプリント自転車

周波数の違い

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KJ WORKSの設計術や家づくりについて私の想いを、日々綴っています。
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2011年3月アーカイブ

桜の標本木

 

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

この季節になると、各地で桜の開花宣言が続きますね。なんだか春の訪れを告げるようで、この宣言を待ち望んでいる方々も多いと思います。特に今年のような大きな災害の後では、なおさらかもしれませんね。

 

この桜の開花宣言、各地のどの桜を基準にしておこなわれているのか、私は全然知りませんでした。先日のニュースで初めてそれを知ったのですが、やはり、各地の気象台の敷地などに、その基準となる「桜の標本木」というのがあるんですね!

 

開花の基準となるこの「標本木」。5~6輪咲いた状態が「開花」、8割以上開いた場合が「満開」と決まっていて、観測によってそれを確認し、開花宣言、満開宣言がおこなわれているのだそうです。全国各地にこの標本木は59本あって、写真は、そのうちの神戸の標本木です。

 

しかし、この標本木というのもやはり年々歳をとっていくわけで、老齢化は避けて通れない道なんですね。そのため、標本木としての基準を満たさなくなると、代替わりがおこなわれているのだそうです。

 

といっても、その地域の開花の基準となる大事な木ですから、そんなにあっさりと代替わりができるわけではありません。標本木が元気なうちから、後継候補として何本かの「副標本木」を選び、開花・満開日を標本木と比較しながら何年も観測を続け、結果に差がないということをちゃんと見極めてから、ようやく引き継ぐ資格が与えられるのだとか。大変ですね。

 

もっとも、準備が整わないうちから、標本木がその役目を果たさなくなる不測の事態もあり得ます。たとえば台風や降雪などによって木が傷められた場合、などですね。そんな時に副標本木がきちんと選定されていれば、急遽登板、ということができますが、そうもいかない場合も、今まで各地で何度も起こっているのだそうです。

 

そういう天災の場合は別として、通常の老齢化による引継ぎが行われたら、次の副標本木の候補としてまた次の木を植えたりと、「後進の育成」が余念無くおこなわれる、とのこと。

 

いやあ、やはり桜の開花というものは、日本人にとってとても大事なことなんだなあ。

 

この「標本木」というものの扱いを知って、私はつくづくそう感じ入ったのでありました。



発電する葉っぱ

 

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

原発の事故によって、原子力というものを結局人間は制御することができない、ということがわかったのではないか、と私は思います。そんな今、とても明るいニュースを見ましたので、紹介します。

 

マサチューセッツ工科大のDaniel Nocera教授が全米化学学会の国内会議で発表したところによると、自然界の植物がおこなっている光合成プロセスに似た働きをする「人工葉」を開発したとのこと。しかもこの「人工葉」、安価な材料からつくられ、安定性も高いのだとか。なかなか凄い話ですよ、これは。

 

人工葉は、一種の高度な太陽電池のようなものだそうです。水の上に浮かべられた状態で動作し、水を水素と酸素に分解します。そしてその水素を貯め、燃料電池で利用する、というわけです。

 

ちなみに、今までも同様の働きをするものが全くなかったわけではありません。しかし今までのものは、非常に希少な材料、効果な材料からつくられていたようです。しかも不安定で、寿命が一日とか、そういうレベルだったんですね。

 

それを一気に実用化のレベルへと引き下げてきたこの大きな成果、今のニュースだけでは具体的にどのようなものかはまだまだわかりませんが、今回の発表によると、4リットルほどの水で、開発途上国の家1軒にが一日に必要とするだけの電力をつくることもあり得る、それほどの高出力のものだそうです。これが本当なら、かなり大きな可能性をもつ技術ですよね。

 

その証拠に、今回の発表は単なる学術的なものだけではなくて、既に実用化に向けて大企業と手を組んでいる、ということも一緒に伝えられているんです。

 

その大企業とは、インドの巨大複合企業であるTataグループ。Nocera教授と提携し、この技術を使って、冷蔵庫ほどの大きさの小型発電所を製造する予定になっているとか。遂に、水と日光だけから電力を自給自足する「家庭発電所」が現実のものになる。その日もそう遠くないのかもしれません。

 

思うに、今このタイミングでこんなニュースが発表されたのは、偶然ではないと思います。

 

クリーンなエネルギーによる世界へ向けた革新的な技術は、まだまだこれから登場してくる。今こそ原子力などという恐怖と隣合わせの技術からは脱却せよ。

 

私にはこのニュース、そういうメッセージのように思えてなりません。



3次元物体を印刷する?

 

3Dプリント自転車

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

今日は全く新しい「ものづくり」の方法を少しご紹介します。

 

皆さんは、「3Dプリント技術」というのをご存知でしょうか?3次元を印刷する、という意味の言葉ですが、ちょっとそれだけから想像がつく方は少ないと思います。

 

実はこれはとんでもない技術でありまして、インクジェットプリンタが2次元の紙にインクを噴射して印刷をするのと似て、さらにもっと発展させた考え方なんですね。

 

3Dプリンターは、ノズルからミクロ単位の樹脂などの材料を、ごく少量ずつ噴射するんです。そしてそれを、徐々に徐々に積み上げていく。それぞれの部分での断面形状が噴射された材料で形作られ、それが積み重なることで、3次元の物体が出来上がる、という訳です。

 

口で言うと簡単ですが、しかしこれは、物凄いことだなあ、と感心します。しかも、3Dカラープリンタというのがあって、ちゃんと部位部位での色分けもできるのです。なんと!

 

建築の世界では模型作りに、機械設計やプロダクトデザインの分野では、いわゆるプロトタイプの製作に、この3Dプリンタが徐々に導入されていると聞きます。いやあ、びっくりですね。

 

冒頭の画像はあまり見慣れない自転車ですが、実はこれも、3Dプリント技術でその大部分をつくったものだそうです。材料はナイロン樹脂。アルミと同様の強度で、なおかつ3分の2ほどの重量しかないそうです。

 

私が驚いたのは、車輪やペダルという駆動部も、パーツを組み合わせるのではなくて一気につくることができる、という点です。ちょっと今までのものづくりの常識とはかけ離れすぎていて、想像が難しいですよね。

 

同じ物体を大量生産するのに、ほとんど人件費を必要としないこの3Dプリント技術。その分コストダウンが可能というメリットもありますが、あまりこのような生産技術が進歩すると、雇用の減少にすらつながるのでは?

 

そんな心配をしてしまうほどに、画期的な「目からウロコ」のモデリング技術なのですね、これは。楽しみでもあり、正直ちょっと怖くもありますね。



周波数の違い

 

周波数の違い

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

今回の震災で、東日本で深刻化する電力不足。被災をまぬがれた西日本からの送電を阻んでしまっているのが、いわゆる「周波数の違い」という問題です。

 

私は、東日本と西日本で周波数が違うことはわかっていましたが、不勉強にしてその原因や問題点について多くを知らないままでした。今回それを恥じて少し調べてみたんです。

 

この周波数の違いは、日本に電力会社が創られた当時の事情からきているようです。明治の御世、東京電燈(現在の東京電力)は直流による送電を行っていましたが、徐々に交流の優位性が言われるようになり、交流による送電への転換をおこないました。そしてドイツから導入したのが、50Hz仕様のAEG社製の発電機でした。それを使った浅草の火力発電所の稼働が、1893年のことです。

 

それに対して、大阪電燈(現在の関西電力)は、1888年の設立当初から交流による送電方法とし、アメリカからGE社製の発電機を採用していました。この発電機が、60Hz仕様だったんですね。ここから、東日本と西日本の周波数の違いが形成されたというわけです。

 

では、その統一の動きはなかったのか、と言えばそうではありません。第二次世界大戦後の直後、その復興に合わせて商用電源の周波数を全国的に統一しようという構想があったそうです。しかし、戦災からの復興があまりに急速に進んだため、その機を逃してしまった、ということです。

 

かくして、現在にいたるまで東日本と西日本では50Hzと60Hzの違いが厳然と残ってしまっているわけなんですね。その境界は静岡県を流れる富士川であり、富士川がある静岡県富士市、富士宮市では、同じ市内で2つの周波数がある、という状態なのだそうです。

 

では、その周波数を変換して東日本へ送電することは、それほど困難なことなのか。現在、電力会社間の相互融通のために周波数変換をおこなうことができる施設は、東京電力の新信濃変電所、中部電力の東清水変電所、電源開発の佐久間周波数変換所、この3ヶ所のみ。それらがフル稼働しても、最大で100万kWという電力量が変換できるのみで、今回のような災害時における需要には、全く追いつかないのが現実だそうです。首都圏だけでもその10倍以上の電力が不足しているわけですから。

 

なんというか、情けなくなってきますが、これが現実なんですね。今回のような大規模災害の場合以外では、電力の変換という需要がそもそもほとんどないわけで、その変換施設に、あるいは周波数の統一に向けた投資は、全くなされていなかったわけです。

 

当然、電力業界では周波数の問題は、認識されていたはずです。でも、今からその統一という大事業に取り組むことは誰もせず、問題を先送りしてきたというわけです。コストの問題もあるでしょうが、むしろその統一するという『意識』が電力業界全体において、かなり薄かったのだと言わざるを得ませんね。

 

それが今回の震災で露呈してしまったわけですが、では、これからどうなるのか。何か手が打たれるのか。私にはわかりません。でも、前回も書いたように、この電力依存社会そのものをもう少しスリムにすること、そして自然エネルギーを電力に変換する方式、クリーンな発電へとシフトしていく、そのことに投資するほうが先決ではないかと、今は感じます。

 

電力を使って機械を動かし、それで発電する。電気が止まれば、発電できなくなって、電力が供給できなくなる。これを自己矛盾と言わずしてなんと言うのでしょう。その根本的な矛盾から脱却することが本当に出来たならば、周波数の違う地域から電力を供給しないといけない事態そのものがなくなるはずですもんね。

 

災害があっても、やっぱり太陽は昇り、風は吹いているわけですから。



構造を推理する

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

今日は、リフォームをご希望のご家族のもとへ、今の建物の状況を調査しに行ってきました。

 

リフォームのご要望でやはり一番多いのは、「部屋が間仕切られていて狭いので、もっと広々と暮らしたい」ということです。今回もそのようなご希望がありました。

 

部屋を広くする、ということは、壁をなくしていくこと。おのずと構造全体に影響してきますから、それがどこまで可能なのかを見極めないと、安易なご提案はできません。建物の調査とは、傷み具合という意味とは別に、そういう点も大事なんですね。

 

今住んでおられる建物は、たいてい柱や梁は隠れてしまっています。それを何とかチェックするため、台所の床下収納を開けさせてもらって基礎や土台の状況を確認。また、可能なかぎり天井裏、2階の小屋裏も見ておきたいところです。

 

今日のお宅では、残念ながら1階の天井裏が見られませんでしたが、2階の和室押入の天井を開けて、屋根を支える小屋組が見える小屋裏の状態を確認することが出来ました。

 

そこから2階の柱位置を確認し、その柱が屋根の荷重を1階に伝達している部分を特定します。1階の柱があまり見えない状況ではありましたが、それで大体、どの部分の柱が重要で、どの部分は壁を取り去っても構造に影響がないか、それを推測し、おおまかに把握することができました。

 

そのままお客さまと打合せをし、いま見た状態のご報告と、その構造を踏まえたリフォームの考え方をお話しすることが出来たので、とてもよくご理解いただけたようです。

 

KJWORKSへのリフォームのご依頼は、このような構造に関わるものがほとんど。それにはやはり、新築の設計・施工を通じて培ってきた、構造に関する知識と経験が欠かせませんね。

 

見えていない構造を、いわば探偵のように推理していく。これも建築屋稼業のひとつの醍醐味だと、私は思うのであります。



アスリートが起こす風

 

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

大地震による被災地への支援として、あちこちで義援金の募金活動が活発化していますね。私もいくつか参加しましたが、それらの活動を活発化させているひとつの理由は、ブログやツイッターなどで広く呼びかけることができているということだと感じます。

 

最近私もフォローしてその活動を注視しているのが、陸上男子400メートル障害の為末大(32)選手です。為末選手はツイッターや自身のサイトを利用して、プロ、アマ問わずアスリートの方々へインターネットでの募金を呼びかけ、それに応えた動きが、今や大きなうねりのようになってきていますね。

 

為末選手の活動拠点はサンディエゴ。遠くにいて何も出来ないことをもどかしく感じ、この活動を思い立ったとのこと。氏いわく「私たちが現場にできる事は遠方からの支援しかありません。個人で物資を送る事も混乱を生むとの情報から、現状では寄付行為が一番役に立ちます」という考えで、そのようなサイトを立ち上げで活動を始めた、というわけなんですね。

 

私もツイッターのタイムライン上に流れてきた氏のつぶやきを通じてそれを知り、早速そのつぶやきをいつも見られるようにフォローをした次第です。

 

その活動も素晴らしいと思いますが、氏のつぶやき自体も、なかなか含蓄のある良い言葉が並んでいるんですよ。いくつかご紹介しましょう。

 

2011.03.20 17:28
『どこかに名誉欲や金銭欲を脱した高い志を持った人がいて、その人が大事な職業に就いてくれる』これが幻想だというのに気付かないといけない。そんな政治家も教師も医者もいない。皆同じ人間

2011.03.19 11:28
現実は残酷でどうしようもないほど冷たい。それを人が暖めるからいいわけであって、けして現実が暖かいわけじゃない

2011.03.18 20:29
恐れは成長する。あまり成長しすぎると自分が生み出していると言う事さえ忘れてしまう

2011.03.18 08:28
多くの場合、何かを信じていると思っている状態は、信じようとしている状態。だから証拠を探している

2011.03.16 14:28
すごいと言われたい症候群も、がっかりされたくない症候群も、バカにされたくない症候群も、つまり他人にコントロールされている

2011.03.15 08:29
欠点があるから自分が嫌いなんではなくて、自分が嫌いだから特徴が欠点に見えている

2011.03.14 20:29
型は壊す為に覚える

どうです?なかなか深みのある言葉ではないですか。私が思うに、アスリート、特に陸上選手というのは独りでの競技で、一種の求道者のようなものなのではないかと。

 

私もここ何日か、これらの言葉にずいぶんエネルギーをもらっています。被災地の皆さん方で氏の活動をご覧になっている方々も、きっとそうでしょう。

 

氏の起こした風が、暖かい南風になって東北へ吹いていくことを心から願うものであります。






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