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KJWORKSの木想家では、階段の手摺として、間伐材の丸太をよく使っています。丸太と言っても、皮を剥き、表面の荒れは磨いて整えたものです。
集成材による均一な太さの手摺専用部材もありますが、お客さまに両方見せて選んでいただくと、この磨き丸太を好まれる方のほうが多いようですね。
間伐された丸太ですから、太さが元と先でずいぶん違っていて、そういう意味では決して手摺向きではないんです。でも、何というか、微妙な表面の凸凹が、触っているととても気持ちが良くて、階段の上がり下りがなんだか楽しくなるんですよ。
写真は、竣工後6年ほど経ったお宅の丸太手摺です。これを見ていただくと、住まい手の方がこの手摺を使って階段の上がり下りを楽しんでおられるのが、よくわかりますでしょう?竣工時にはサラサラしていた手摺の肌が、ご覧ください、もうツヤツヤと輝いていますよね!それだけ、毎日この手摺が愛用されている証拠ですね。
このように「触感に訴える」というのも、木の家の素晴らしさの大きな要素だと思うのです。そもそも無垢の木の床が気持ちいいのも、触感に訴えるものがいわゆるフローリングとは大違い、だからですよね。そのやわらかさ、温度、そして湿気を吸ってくれているようなサラサラ感。
この触覚、触感に優しく働きかけてくる木のよさは、人を癒し、安らかにさせる大きな力をもっていると思います。そしてその結果、このような「常に触られる木」は、段々と磨かれて、住まい手と一緒に、その家ならではの深み、味わいを醸しだしていくんですね。素晴らしいことです。
無垢の木の床だって、そんなにワックスをかけなくても、ついつい気持よくて裸足で暮らしているうちに、何だか艶と味わいが深まってくる、ということがあって、それもその家の質の深まりですよね。
木は、年月が経つにつれて住まい手と馴染んでいき、「他には代えがたい私たちの家」になっていく。私は、こんなツヤツヤした手摺を見るたびに、その素晴らしさ、その美しさを思うのです。






