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木の家の「家族の間(いわゆるLDK)」に連続して、デッキがあると気持ちがいいですね。まさにアウトドアリビングという感じがします。
KJWORKSの木想家では、このようなデッキ、そして2階にバルコニーを張り出す場合も、それらを木でつくっています。床板や手摺はスノコ状にして、間をあけて張ってあります。それは風通しを確保するとともに、木同士がくっついて雨の後などにジメジメし、そこから傷みが始まっていくのを防止する意味合いがあります。
でも、デッキが吹きさらしだと、そこを物干しにしていた場合に雨のことが心配なので、屋根をつけることはできませんか、というご相談、あるいは冬寒いからそこはサンルームみたいに室内になりませんか、といったご相談をよくうけます。あるいは、2階にバルコニーが張り出しているが、そのスノコ床から垂れる水が気になるので、その下にも屋根をつけたい、といった話も。
確かにおっしゃることはよくわかるし、そのご要望を受けて屋根をつくることもあります。でも、できることなら、あまり仰々しい屋根をわざわざデッキの上へは付けなくてもいいのでは、と私は思っているんですね。
デッキに出てお茶を飲んだり、食事を楽しみたいと思う時期、アウトドアリビングを活用したい時期というのは、やはり気候のいい頃だと思います。暖かくなってきた春、そして暑さが和らいだ秋、そんな時期ですね。
そんないい気候のころには、できたらデッキに屋根がないほうが気持ちいいし、バルコニーが上にあったとしても、スノコの間から漏れる光の具合も美しいので、それも楽しんでほしい。そんな風に思います。
屋根を付けると、雨の時、そして夏の日除けにはいいですが、上記のような気候のいい頃には逆に重苦しくなってしまったりしますし、冬には室内に日照が入りにくくなる、ということもあるんですね。
要するに、日本という四季のある国で、デッキ全面を屋根で覆うというのは、得策でない時期のほうが多いなあ、と思うんです。
でも、やっぱり雨除け、日除けがあったほうが、というご要望もわかりますので、そんな時には、「可動式」のものをご提案することもあります。
写真はそのひとつの例です。デッキの上に、柱と梁のフレームだけを用意しておきます。そこに、テント布のようなものを引っ掛け、このようにシェードをつくるわけです。
もうひとつは、折りたたみ式で伸縮自在の「オーニング」という出幅の大きな庇を設置する手です。店舗などによくありますね。あのオーニングも、布を張ったものです。
フレームを用意しておくと、このように布モノで対応もできるし、通常は吊るして使うスダレを、このフレームの上に置いて日陰をつくる、ということもできますよ。
季節に応じて、住まい手の方々がそれぞれの設えを楽しめる。そんな余地を残しておいて、あえて最初から全てを完全につくりこんでしまわない。
バルコニーやデッキまわりでは、そんな「未完のデザイン」も大事なのでは、と思ったりする私なのです。






