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仏様のお腹の中

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KJ WORKSの設計術や家づくりについて私の想いを、日々綴っています。
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2011年6月アーカイブ

美作の杉

 

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

今日は、岡山県津山市での建て方に参加してきました。ご覧の画像が、建て方真っ最中の光景であります。今日はお天気が良くてよかった。かなり暑かったのですが、雨よりはましですから!

 

KJWORKSでは、年に何回か、遠隔地での建設をご依頼されることがあります。今まで高知県でも、熊本県でも、建てたことがあるんですよ。

 

ただ、遠くの現場にまで、KJWORKSの職人さんたちがいつもと同じように通っていたのでは、経費がいくらあっても足りませんし、そもそも非効率もはなはだしいですね。

 

ですから、遠隔地の場合は、その土地で同じような「木の家づくり」をしておられる工務店さんを探すところからスタートです。そしてパートナーとして一緒に家づくりをやっていただけそうな方が見つかることが、そのお仕事をお請けする条件にもなってきますね。やはり遠くでも、お客さまにご安心いただける家づくりをすることが、何よりの重要事項ですから。

 

今回の津山の現場でも、幸いにして心強いパートナーを見つけることができ、このような建て方の佳き日を迎えることが出来たというわけです。

 

今回KJWORKSに家づくりをご依頼いただいたSkさん、構造材については地元の材料を使いたい、ということで、KJWORKSではほとんど扱ったことのない「美作杉(みまさかすぎ)」を柱や梁桁に使うことになりました。

 

私も、もちろん強度、乾燥、節の程度といった材料のグレードの指定はきちんとしていますが、実際にどのような感じの構造材が現場に入ってきて建てられるのか、全ては把握しきれていませんでした。なので今日の建て方は、いつにも増してドキドキだったわけですね。

 

でも、実際に現場に入ってきた美作杉は、しっかりと乾燥がなされているにもかかわらず、杉の持ち味であるピンク色っぽい肌の色もしっかりと残って、節もさほど気になることなく、とても上品な材でした。ほっと一息です。

 

製材所の皆さん、プレカット工場の皆さんも、大変頑張ってくださったということが、現場に入ってきた材を見て、よくわかりました。とてもありがたいこと。感謝感激であります。

 

また、岡山県では、県産材の使用についての補助金制度もあり、今回も当然その制度を活用して、建設費の一部にそれを充当するということもおこなっているんです。

 

高知県にも同様の制度がありますが、県内で産出される木材の利用率がまだまだ低迷していて、どちらもご苦労なされているということの証明ともいえるような制度です。しかし、KJWORKSのような木の家づくり工務店には、ありがたい補助金と言えますね。

 

見栄えも美しくて乾燥もばっちり、しかも補助金制度も充実しているこの「美作杉」。今後も使っていけそうな良材に巡りあえて、今回はなかなか大きな収穫でありました。

 

正直今日は、暑い中の建て方に張り付いていてかなり体力を消耗しましたが、良い出会いができたので、何だか疲れも心地よいですね!



仏様のお腹の中

 

仏様のお腹の中

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

ご覧の画像は、仏像のX線透過写真です。お腹の中に、何やら見えていますね。

 

これは九州国立博物館の調査でわかったものです。長崎市にある黄檗宗寺院、聖福寺の「釈迦如来坐像」を博物館内にあるCT(コンピュータ断層撮影)装置で撮影し、データ解析した結果、内部にそのようなものがあるとわかったそうです。

 

この内部の「内蔵」のようなもの、「金属製五臓」というんですね。長さ約15センチで、肺や心臓に見立てた板状の5つの金属片が鎖でつながれていたとか。

 

他にも、骨や歯に見立てた水晶製の物体、米や豆などの穀物も、仏様のお腹の中にあったそうで、金属製五臓や他のものを、解体せずに確認したのは、世界で初めてのことなのだそうです。

 

でも、私も仏像が好きですが、あまりこのような五臓のことは聞いたことがありません。不思議に思ってこの記事を読みましたが、実はそれは、中国でおこなわれていた方法なんですね。

 

聖福寺は、中国僧・隠元が江戸時代に開祖となった黄檗宗の寺で、1677年の創建。釈迦如来坐像は、17世紀に中国・清で作られたもので、1698年に長崎に運ばれて聖福寺のご本尊になったそうです。当時、唯一の貿易港だった長崎で、多くの人々の信仰を集めたお寺だったんですね。

 

国立博物館の職員さんいわく、「金属製五臓や舎利は、仏像に魂を入れ生身仏(しょうじんぶつ)にするためのもので、中国製仏像にみられる。17世紀後半の中国の身体観、内臓観を表しており、仏像研究、医学史研究の両面から貴重な発見だ」と。

 

なるほどなるほど。ここまで読んで、ようやく理解できました。つまり、そのような出自をもつこの仏様は、おそらく内部も中国の風習にしたがったつくりになっているであろう、そういう推測のもとに、CTスキャンがおこなわれたということでしょうね。そして、結果は推測のとおりであったと。

 

しかし、ところ変わればと言いますが、面白いですね。仏像に魂を入れるために、日本では眼を描いたりしますね。「開眼法要」なんて言いますが、中国ではお腹の中をつくるんですね。

 

なんだか、医食同源という考え方がある国、中国らしいやりかただなあと、妙に感心してしまいました。

 

でも、そのお腹の中をX線で見るなんて、大丈夫でしょうか。罰が当たったりしないか?ちょっと心配になったりもするのですが...。



発明の持ち主

 

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

写真は、ダイソン社の「羽のない扇風機」、エアマルチプライアーです。今年の夏、かなり売れそうな商品ですね。

 

この扇風機、というか送風機は、円環状の部分にあるスリットから空気を吹き出すことで気流を発生し、円環の後ろからも空気を取り込むことで、実に給気した空気の15倍の風量を実現するというもの。今までになかった発想だと、皆が驚きました。

 

しかし、その「発明」は、実は30年前に日本の東芝から特許出願されたものとほぼ同じだということが、このたび明らかになったそうです。

 

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これが東芝が英国特許庁に出願したものの図面です。なるほど、よく似ていますね。

 

英国特許庁は、東芝の特許出願記録を根拠に、ダイソン社の申請をいったん却下したそうです。そしてその後ダイソンより一部変更して再提出された特許申請についても、まだ審議中なのだとか。

 

英国の特許は20年で失効するのだそうですが、失効した特許についても、過去に申請された内容は記録に残っていて、同様の技術で新たにおこなわれる特許申請には、以前の申請内容を上回る独自性が求められるということです。なるほど、なかなか厳しいですね。ダイソン社は苦戦中、ということですね。

 

しかし、私が思うに、この特許を東芝は製品化していません。何故そこまでしなかったかはわかりませんが、製品化はされなかった。あまりに時代を先取りしすぎていると判断されたのかもしれません。

 

比べてダイソン社は、おそらくこの既存の特許申請のことは知らなかったでしょう。そして、苦労多き開発の末に、この商品をこのような素晴らしいデザインで、世に出した。

 

そのどちらが我々生活者にとって意味のあることかは、一目瞭然だと思います。

 

もちろん英国と日本との事情の違いもあるのでしょうが、発明の「特許」というものが、基本的には「先に考えた人が勝ち」という理論になっているのが、どうも私には腑に落ちません。

 

いわゆる「製品」というものである限り、「考え出した」ことと、「ものとして実現し、世に出した」ことは、同じくらいの重要性があるはず。

 

特許の効力というものに、そのような「製品化の有無」というファクターがあったら、もっと「次の発明者」に夢が残され、結果的には社会に対してさらに有益でありうる、と思うのですが、いかがでしょうか?

 

発明者、そしてエンジニアを鼓舞するような制度をこそ、私は希望するものであります。



ピントは後で

 

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

今日は、デジカメに関するびっくり仰天の記事を読みましたので、取り上げます。

 

上の並んだ二つの画像、ピントが違うところに合っていますね。近くの花と、遠くの景色。でもこれは、一枚の画像から作られたものなんだそうです。両方とも。

 

この画像は、アメリカのLytro社というベンチャー企業が開発した、「light field camera」という画期的なデジカメによるもの。

 

通常のカメラというのはピントが合う位置は、常に1つです。たとえ広角レンズで全体的にピントが合うような写真が撮れたとしても、実際にはその中の1点だけなんですね、完全に合っているのは。

 

しかしこの画期的なデジタルカメラは、無数の小さな小さな「マイクロレンズアレイ」という部品がセンサーの前に並べられています。それによって、光の方向をマイクロレンズごとに記録することができるとか。その情報量はおそらく膨大なものなのだと想像しますが、そのデータを専用ソフトウェアで解析、処理することによって、驚くべきことが可能になります。

 

撮った写真のピントを、後から好きな位置に決める、ということができるんです。その結果が、上の二つの画像、というわけです。す、すごい...。

 

これは、デジタルカメラが全盛になった現代でしか実現できないアイデアだと言えますね。しかし、まさに革新的。この技術がデジカメ業界に与えるインパクトは、相当なものでしょう。全てのデジカメを時代遅れにしてしまうほどの衝撃が、業界に走るのではないでしょうか。

 

でも、一方で「すごい!」と感動しながら、何かちょっと寂しい気持ちも、私は感じました。だって、この技術が普及したあかつきには、「ピンぼけ」というものがなくなるんですから。

 

一点しか合わないピントをどうするか。それが撮影の醍醐味でもあると思うし、それを表現に活かした素晴らしい一枚、という作品がたくさんあります。そういうものの価値が、薄れてしまうような...。

 

何だか、またひとつ、便利な技術に「手間をかけ、工夫する」というものが駆逐されてしまうような、そんな寂しさを感じつつ、この技術革新の記事を読んだ私であります。

 

「ピンぼけやんか」とみんなが写真を指さして笑う。そんな場面も、なくなってしまうんですもんね。



見て、感じて、腑に落ちる

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

昨日今日と、船井総研の三浦上席コンサルタントが主催される、研修の旅に参加してきました。

 

たくさんの異業種の成功事例を、実際に見て、感じてきました。

(そのさわりは、私のツイッターでもご紹介しているので、ご覧ください。https://twitter.com/yamtos

 

KJWORKSには三浦コンサルタントのファンが多く、メルマガ「日刊ライスレポート」を私も愛読しています。今回の旅の事例も、いつかそのメルマガで紹介されていたものばかり、読んだ記憶のあるものばかりでした。

 

でも、文章で読んでいるのと、実際に自分が行って、感じてみるのとは、大変な違いがあります。そしてそれを自分なりに納得し、腑に落ちて帰ってくるところまでできれば、ただ読んでいるだけとは、まさに雲泥の差ですね。

 

やはり、自分が行かなきゃわからない。納得はできない。今回は、それを一番痛感して帰ってきました。

 

もちろんそれぞれの事例からはそれぞれの学びがありました。明日からの毎日に何か変化が起きそうで、それもまた楽しみであります。

 

二日間の研修で、正直脳みそがパンパンという感じですが、見て、感じて、腑に落ちる体験を得て、心地よい疲れを感じている次第です。

 

さあ、また明日から、頑張りますよ!



ポスト・コンコルド

 

超音速旅客機

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

私の世代ですと、超音速旅客機「コンコルド」と聞けば、何だかわけもわからず胸がときめく方も多いのではないでしょうか。とにかく、「速いもの」への憧れを象徴するようなカッコいいその機体デザイン。

 

そのコンコルドもとうとう引退してしまって、私はずいぶんと残念な気持ちだったのですが、このたび、それを遥かに凌駕する速さの、「ポスト・コンコルド」とも言うべき新しい超音速旅客機がその開発計画を明らかにした、というニュースに、またもやワクワクしております。

 

その名は「ゼロ・エミッション超音速旅客機Zehst(Zero Emission Hypersonic Transportation)」。ヨーロッパと日本の共同開発が進んでいることが、このたび明らかになりました。

 

この新しい旅客機の速さたるや、半端ではありません。東京-パリ間をなんと2時間半で結ぼうというのです。それは現在の5分の1の時間なんですよ。半分ではありません。5分の1。恐ろしいまでの速さではありませんか。

 

そのような速さを実現するには、やはり現在の常識をくつがえすものでないといけないのですね。この旅客機、航行する高度が今の旅客機の3倍です。いわゆる「成層圏」という高さまで、一気にロケットエンジンで上昇するのだそうです。成層圏とは、私たちが呼吸している大気の、その上の高さです。

 

そこまで上昇して航行すること、またそのための燃料についてもバイオ燃料や水素・酸素のみを使うことで、大気を汚染することがほとんどない、というのもこの新しい旅客機の自慢だとか。

 

環境時代の新しい考え方の旅客機。それは、やはりなかなか他に真似のできない、素晴らしいものだと思います。

 

ただ、ひとつ気になることがあります。写真を見ていただくとわかるのですが、そのような航行ルートをとること、そして燃料のセレクトを環境重視にしていることから、結果的にその燃料タンクの体積は膨大なものになっているようです。機体の半分以上を占めている感じすらしますね。乗客が乗るスペースは、その機体の半分以下。

 

このような状態で航行するとき、実際の東京-パリ間の運賃は、一体どれほどの高値になるのか。

 

なんだか、そちらの方もずいぶんと恐ろしいことになりそうです。

やはり、色んな意味で話題を呼びそうな旅客機だと言えそうですね。






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