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KJ WORKSの設計術や家づくりについて私の想いを、日々綴っています。
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2011年9月アーカイブ

縁側の思想

 

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ご愛読、ありがとうございます。

 

『「縁側」の思想』 ジェフリー・ムーサス著 祥伝社

 

著者はニューヨーク生まれの建築家。槇文彦、谷口吉生の事務所で勉強した後、京都の中村外二工務店にて修行。そして京都の町家を自ら修復して住んだ経験から、その後も京都に拠点を構え、町家修復を中心とした建築設計に携わっている方です。

 

本書は、その著者の町家修復体験、日本体験からの「気づき」を綴ったものだと言えますね。

 

私は時々このような外国人による日本文化論、といった感じの書籍を読みます。それは、「外からの目」によって、我々が見過ごしている日本建築の素晴らしさが浮き彫りにされていることがままあるからです。

 

やはり海外の方は、自国の文化、自国の建築物という「比較の対象」をもつが故に、その違いが際立って見え、そこに着目することが出来るのでしょうね。日本建築ばかり見ている日本人には気づかないような「ツボ」を押さえた話が読めるのはとても楽しいし、目からウロコが落ちるようなこともあります。

 

本書にも、そのような記述が多くあります。例えばこんな調子。

「このように、西洋と日本の建築技術は異なる形で発展していきました。そしてそれは自然に対する接し方にも影響したといえるでしょう。アメリカとヨーロッパでは、壁が外と内の境界を作ったため、住民と自然とを分離してしまい、未知なる自然への恐れや畏怖心を持つことにつながったのです。ハリケーンなどはコントロールできない脅威とし捉えられています。ところが、日本人は家に居ながらも自然に接してきたため、長い歳月の中、台風などの自然の猛威を経験しながらそれを受け入れ、豊かな気持ちで暮らす知恵を育んできたようです。生け花から食べ物に至るまで、四季おりおりを楽しむ日本人の生活習慣が、それを証明しているといえるでしょう。」

 

しかし、このように外国の方のほうが日本文化の素晴らしさに気づきやすい、というのは、裏をかえせば日本人は自国の文化を蔑ろにしやすい、という面もあります。悲しい事ですが。重要な作品が多く海外に流出してしまっている「浮世絵」などは、その一例ですね。

 

何も自国の文化を誇って偉そうにする必要はないのですが、その素晴らしさをより鮮明に意識する意味で、このような「異邦人」による文章は、とても意味があると思うのです。



頭を肥やす日

 

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ご愛読、ありがとうございます。

 

今日は、東京へ日帰り出張してきました。画像で挙げている、素材や製品、技術などの展示会を見るためです。

 

東京国際フォーラムでやっているエコビルド2011と世界建築会議、そして東京ビッグサイトでやっているジャパンホームショー。双方の開催日程が、今日一日だけかぶるんですね。今日行けばその両方が見られる、というわけで、朝5時起きで大阪を出て、9時には東京にいるという、ちょっと強行軍で行ってきました。

 

エコビルド2011 http://www.nikkan.co.jp/eve/ecobuild/kaisai/index.html

ジャパンホームショー http://www.jma.or.jp/jhbs/index.html

ご興味がおありの方は、上記HPにて詳細が確認できます。

 

私も、時々こうして新しい素材、製品、技術に触れることで、普段デスクに向かって黙々と作業しているだけでは知りえない見聞を広めることができますし、その展示の状況から、何となく今の住宅業界の動向を感じ取ったりすることもできます。

 

今回も、色々と興味深いモノたちを見て、頭の中を肥やしてきましたよ。それらは例えば、こんなものです。

 

・新しい接着技術と自然素材による透水性のある舗装材料

・直管型蛍光灯と入れ替えることができるLED照明

・瓦の技術を活かした窯変タイル

・「屋根に穴を開けない」設置工法の太陽光発電パネル

・イタリア製の洒落たデザインのペレットストーブ

・「切子」を使った照明器具

 

他にも色々あったのですが、ちょっと説明が難しいものもあったりしますので...。でも、とにかくこういうモノを見て自分の知見を広げ、頭を肥やすことは、とても楽しいです。そして、それをKJWORKSの家づくりにどう活かすか、それを考えることも。

 

日帰り強行軍から帰ってこのブログを書いている今は、正直疲れであまり頭がまわっていませんが、明日以降今日一日を使った成果を、うまく自社の技術へと取り入れ、お客さま方の家づくりに役立てられるよう、次のステップを検討していくことになります。

 

すぐには活かせなくても、しっかりと学びを「腑に落として」くれば、それはいつか必ず出てきて役に立つ。KJWORKSがお世話になっている船井総研の三浦コンサルタントのお言葉です。

 

いいものを見てただ喜んでいるだけではなく、今日の成果が「腑に落ちる」よう、自分の中できちんと整理整頓をしておかないといけませんね。

 

それでこそ、「頭が肥えた」と言えるのでしょうし、せっかくの今日一日を無駄にしてはあまりに勿体ないですから。頑張ろ!



蕎麦の花

 

img_778690_15187780_22   080904 そばの花畑

 

ご愛読、ありがとうございます。

 

岡山の和気町というところでソバの花が満開、というニュースを先日見て、ああそう言えばソバの花をしばらく見ていないなあ、と思ったのでした。

 

ソバの花、ご存知ですか?画像は和気町ではありませんが、ご覧のように、小さくて可憐な花がたくさんついて、ソバの畑はその時期、一面真っ白になるんです。とてもいい眺めですね。

 

ニラの花も似たような感じで咲きますが、どちらも小さくて可愛らしい、とても美しい花です。ソバの花は、よく見ると白の中にうっすらと桃色がかっているのが、また可憐であります。

 

私のFacebookをご覧の方はご存知だと思いますが、私、食べる方の蕎麦も大好物でして、よく食べています。しばらく口にしていないと、何だかうずうずしてきますね。

 

今度「くらしの杜」では、蕎麦打ち教室が始まるんですが、それ、私も習ってみようかなあ、なんて思ったりして...。

 

でも、いつも食べているのに、その語源もよく知らないなあと思い直して、今回は何故「ソバ」というのか、花を見たついでにちょっと調べてみたんです。そうしたら、とても興味深い。

 

古代の日本では、「そば」というのは、ものの角(かど)のこと(稜角と言います)を表す言葉だったのだそうです。そして、ソバのことは、「そばむぎ」と呼んでいたとか。これは、ソバの実が丸くなく、角があるからなんですね。角がある麦、という意味で「そばむぎ」。

 

そして後世、それが段々と略されて、単に「そば」と呼ばれるようになったということです。なるほど、元は植物の名前ではなくその特徴を示していた部分が、その植物を表すように変わってきたということなんですね。言葉とは面白いものです。

 

そしてこのソバ、私が大好きな「麺」にして食べるだけではなく、他にも色々食用になっているそうですよ。例えばまだ小さい茎や葉はそのまま食べられて、サラダの材料などとして使われるようです。こういうものを「スプラウト(新芽野菜)」と呼ぶのだとか。

 

また、ソバの花からは蜂蜜も取れるのですね。このようなものを「蜜源植物」と言うそうです。ソバの花から取れる蜂蜜は、黒い色で鉄分が多く、独特の香りがするそうです。私は食べたことがないので、ソバと蜂蜜、まだちょっと頭の中で結びつかない感じですね(笑)。

 

でも、花でも楽しめて、実も葉も花も、色々と利用できる。ソバのこと、さらに好感度アップですね。

 

と、ここまで書いて、私がずっと以前からソバのお世話になっているものがもうひとつあるのに気づきました。私はそれを、子供の頃から愛用しているのです。

 

それは、蕎麦殻の枕であります。私の安眠には、何と言ってもこれが最高なのですよ!



ナラ枯れと毒キノコ

 

カエンダケ

 

ご愛読、ありがとうございます。

 

今日は、注意喚起のための情報共有です。

 

特に昨年、全国各地の森で深刻な問題となった「ナラ枯れ」。枯れてしまった森、そのものの被害もさることながら、それに伴っていま、また恐ろしい別の問題が発生しているようです。

 

それがこの画像のキノコ。コナラ(ブナ科)などの木が立ち枯れてしまった、その根元に発生するという猛毒のキノコ「カエンタケ(火焔茸)」です。

 

大きさは3~15センチ程度で、表面はオレンジがかった鮮やかな赤色。形状は円筒形や、そこから上部が枝分かれした手の指状になり、読んで字のごとく、火焔のような形をしています。

 

この姿のキノコを見て、それを食べようと思う方がいるとは思えないのですが、でも、食用となる「ベニナギナタタケ」と、どことなく似ているそうで、詳しくない方だと間違うおそれもあるとか。

 

ところが姿は似ていても、このカエンタケは「最凶」と称される猛毒のキノコなのです。致死量はわずか3グラム。食べると下痢や嘔吐などに始まり、全身の皮膚のただれ、呼吸困難、言語障害、造血機能障害、多臓器不全、運動障害などを次々と引き起こし、わずか2、3日で死に至る確率が高いそうです。あな恐ろしや。

 

また、通常は毒キノコといっても触るだけなら何ともないものですが、このカエンタケは例外で、毒成分の「トリコテセン」は、触れることで汁が皮膚に付着するだけで炎症を起こすほどの、まさに猛毒なのです。

 

昨年猛威を振るったナラ枯れ、その枯れた木の腐朽が進むにつれ、このキノコの発生に適した条件が整ってきていることは間違いないようで、今年発生が確認された滋賀県などでは、盛んに注意喚起がおこなわれていますね。

 

これからキノコ狩りの季節です。間違っても皆さん、このような火焔の如きキノコを見かけたら、触ったりしないで下さい。ましてや、絶対に食べてはいけません!ご注意下さい!

 

 

この文章をかきながら、やはり私は、そもそもの「ナラ枯れ」を引き起こした原因について考えてしまいます。

 

色んな原因があると思いますが、ひとつには長く人間と共存していた「里山」が使われなくなり、一定の周期で伐採、更新がされていた木々が放置されたことが挙げられています。老木が増えることで、そこにそれを好むカシノナガキクイムシが繁殖した、と言われているんですね。

 

やはりそこには、長らく自然とうまく共存していた人間が、そのライフスタイルを変えてしまったことが大きく影響しているのです。

 

文明というものの進み方として、それはある程度仕方のないことだと、私も理解できます。しかし、ナラ枯れという現象、そしてこの猛毒のカエンタケの蔓延は、やはり「今の人間の進み方は、どこか間違っているよ」ということを教えてくれている。今からでも、少し軌道修正したほうがいいよ、と。

 

どうしても、やっぱり、そう思えてしまいますね。



宇宙で発電

 

宇宙で発電

 

ご愛読、ありがとうございます。

 

原発の事故以来、太陽光発電や風力発電など、さまざまな再生可能エネルギーに注目が集まっています。しかし、これらのエネルギーは、やはり自然を相手にするが故に、発電量が時季、気候条件によって大きく変わるという問題を抱えています。

 

しかし、同じ太陽光発電でも、実はもっと安定的に電力供給をおこなうことができる方法があるんです。それが宇宙空間での発電、「宇宙太陽発電衛星(SPS:Solar Power Satellite)」です。

 

地上に設置された太陽光発電システムでは、夜間や雨天のときには発電できません。しかし、地上3万6000kmという上空になると、状況は全く違っています。雲よりも上、宇宙にあるのですから。

 

人工衛星として宇宙空間を飛ぶ太陽光発電パネルは、時間帯や気候の影響を受けることなく、太陽光から安定して発電をすることができるのですね。

 

しかし、ここに大きな壁があります。ご想像の通り、「つくった電気をどうやって地上に送るのか」という問題ですね。そして、それへの答えとして「電流をマイクロ波に変換して飛ばす」という方法が研究されてきました。

 

マイクロ波というのは、高周波であるマイクロ波帯(1GHz~30GHz)の電磁波のこと。これによる送電技術の研究開発は、実は1960年代に始まっていたそうですね。そこから、徐々に進化を遂げているとか。

 

太陽光で生成した直流電力を電磁波として地上に送るには、直流電流をマイクロ波に変換する装置が必要です。そしてマイクロ波の電磁波の指向性を制御して、電力を地上に送った後、こんどは逆変換をおこないます。この装置を「レクテナ」というのだそうですね。

 

現在、送電側の直流から、2度の変換を経て受電側の直流へいたる過程での伝送効率は、最新の技術でも50%程度のようです。これをさらに高めるには、電力を送る各部分の高効率化が求められ、その研究が進んでいるということでした。

 

また、このマイクロ波を使った送電技術は、宇宙太陽発電だけではなく、他にも大きな利用法があるんです。それは、「非常時の電力供給システムへの活用」です。

 

天災などによって電力供給網が破壊されてしまった災害地域があったとして、そこへ例えば飛行船などを使って、上空から地上に電力を送るといったことが、この方法だと可能になるんです。受電システム「レクテナ」を非常用にあらかじめ地上に用意しておけば、災害時における電力供給の不安が払拭されますね。

 

各家庭で太陽光発電をおこなう。それもとても大事ですが、それとは別に、こうした色んな意味で安定的電力供給を実現するインフラとしてのシステムの研究も、とても大切です。

 

いずれは再生可能エネルギーで全ての需要をまかなう、私はそれを人類のこれからの大きな目標とすべきだと考えています。その実現のために、この宇宙太陽発電衛星と送受電技術は、かなり有用性が高いものに思えて、興味津々なのであります。



平たい桃

 

平べったくても

 

ご愛読、ありがとうございます。

 

私は桃が大好き。この夏もずいぶんお世話になりました。

 

今年、特にフランスなどの海外で暮らしておられる方のブログなどに、「平たい桃」が何度か登場していたのを見ました。私自身はまだ食べたことはないのですが、偶然とはいえ何度も目にしたので、ちょっと気になっていたんです。

 

フランスでは、「peche plate(ペーシュ・プラット)」と呼ばれているらしいこの平らな桃、調べてみると、「蟠桃(ばんとう)」という中国原産の品種のようですね。

 

中国ではポピュラーなもののようで、物語にもよく登場しているとか。本当かどうかわかりませんが、あの「西遊記」の中で、孫悟空が西王母という仙女の庭から盗んで食べた「不老不死の果実」も、この蟠桃がモデルになっているのだそうですよ。

 

私はあの白桃の味もさることながら、形もとても好きなので、この平たい桃には驚きました。正直言ってあまり美味しそうには見えないので、「どんな味がするんやろか、大丈夫かいな」と思ったことを告白しておきます...。

 

でも、フランスのペーシュ・プラットは、白桃に近い味だそうで、あまり形で判断してはいけませんね。

 

さらにもう少し調べると、長野県佐久市で、この蟠桃と白桃を掛けあわせた改良種ができている、というニュースがありました。従来白桃をつくっていた農家の方が40年もかけて交配し、ようやく満足のいく出来になったとのこと。

 

何だか、そう言う話を聞くと急に食べたくなってくるのが、またあさましいですが...。でも気になりますね!

 

名前もいいんです。今年品種登録を予定しているその平たい桃のニューフェイス、その名は「桃観音(ももかんのん)」であります。






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