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写真の機械、皆さんはなんだとお思いですか?なにか、脚立のようなもの?でも、何だか動き出しそうな...。
これは、れっきとしたロボットなんです。歩くロボット。でも、モーターやエンジンもなく、頭脳となるコンピュータもありません。ただ、歩く足があるだけ。これで、どうやって動くのでしょう?
このロボット、緩い勾配の坂道、あるいはベルトコンベアのような動くものの上で、最初の力だけを加えてやると、動力もコンピュータ制御もなく、安定して歩き続けます。こういうものを「受動歩行ロボット」というのだそうです。
こちらに、動画があります。http://www.youtube.com/watch?v=rJPFvK3fEto
なあんだ、という気もしますが、実はこの受動歩行を安定しておこなうロボットというのも、コンピュータ制御のロボットと同じくらいに難しい技術なのだとか。
日本では、名古屋工業大学の研究グループが大変進んだ研究をされていて、写真の機械、その名も「ブルーバイペッド」も、同グループによるものです。とても美しいですね。その機能美に対して、2008年度のGOOD DESIGN賞を受賞しているんですよ。
でもこのロボット、ただの受動歩行の研究のためだけでは、あまりにも寂しいです。具体的に人間の生活には、どのように役立つのか。そこが大事ですが、研究は具体的に実用面でも実を結びつつあるようです。
同大学の研究グループによれば、この「ブルーバイペッド」を元に、荷物の運搬用ロボットを開発したとのことです。最大20キロの荷物を載せることができ、平地や上り坂では、人が軽く押すことで進みます。下り坂では、その力も要りません。勝手に安定した受動歩行をしてくれて、燃料も不要。
なるほど、こういう方法に活かせるんですね。要するに「手押し車」の「歩く版」というわけです。車でなく歩行するので、山の斜面やでこぼこに荒れた地面でも対応しやすいという利点があるそうです。また、思った以上に軽い力で動いてくれるため、高齢者の方々にも向いているとか。
農作物の収穫作業、あるいは工事現場などでの運搬作業に力を発揮しそうなこの「手押しロボット」、省エネルギー社会には、とても頼もしい技術のように思えます。
でも、これで荷物を運んでいるところを想像すると、まだ今の我々には、何だかちょっと気持ち悪い。そんな気もしますね。まあ、新技術が一般化するまでのとっかかりというのは、そんなものかもしれませんが。






