ご愛読、ありがとうございます。
あってはならないことですが、木造住宅をつくっていて一番恐いのは、やはり火災です。そのための備えとしての設備として、火災報知器の設置が住宅でも義務づけになっていますね。
火災が起こった際の備えとしてご家庭内に常備されているのは、やはり消火器が最も多いのではないでしょうか。しかしこの消火器というもの、普段滅多に使わないだけに、いざという時の使用に不安があったり、お年寄りや子供には扱いにくいなどの問題点も指摘されているようです。
それに対応して、最近は「ボトル型消火器」というものが徐々に普及し始めているのだそうですよ。写真はそのひとつ。このような従来の「赤い消火器」ではなく、緑や青の「薬品」という感じの商品も多いようです。
ボトル型消火器は、火災の際には、火元にそのまま投げつけて使います。そうすると中の消火剤が気化して、冷却、燃料連鎖反応抑制、酸素遮断という3つの効果を発揮し、燃え上がる炎を鎮火してくれます。ペットボトルほどのコンパクトサイズで収納もしやすいですが、消火効果はこのボトル3本で消火器1本分といいますから、結構高性能なんですね。
何と言っても、「ただ火に向かって投げつけるだけ」というのがいいですね。誰でも理解でき、普段やっているやっていないに関係のない操作方法です。お年寄りや子供たち、さらに幼児を抱っこしているお母さんにも、簡単に片手で操作できます。
火災が実際に起ったら、おそらくほとんどの人はパニックになってしまうでしょう。そんな時には、これ以上簡単な操作方法はない、こんな製品こそふさわしいと感じます。
食品添加物などにも使用されている無害な成分が使われている製品もあるようなので、それなら「木の家」にも安心して常備できそうです。
火災は、まず起こさないことが最重要。ですから考えてみれば、消火器という製品は「使われないことが最も大事」という変わったプロダクトなんですね。そのためでしょうか、長い間消火器といえば「あの色、あの形」でした。
しかしこのボトル型消火器、ついにその牙城を崩しそうな予感がする、画期的なもののように思います。
数年もすればこれらのボトルに取って代わられ、あの製品を表す言い方であった「消火器」という言葉も、なくなるかもしれない。そんな気すらするのは、私だけでしょうか?






