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岩の星

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太郎のサイコロ

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見えなくてもタイピング

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壁と窓

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黒潮発電

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狭くなった世界

KJ WORKSの設計術や家づくりについて私の想いを、日々綴っています。
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2011年12月アーカイブ

シーラカンスのいる世界

 

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ご愛読、ありがとうございます。

 

今日は大晦日。今年も一年が終わり、明日からまた新しい年を迎えますね。

一年の終わりに、私たちが住んでいる地球環境について思いを馳せるような話を書こうと思います。

 

恐竜が生きていた頃とその姿が変わらずに、今も種として存在することから、「生きている化石」と言われるシーラカンス。この希少な生物の全ゲノム塩基配列の解読が成功したそうですね。

 

このシーラカンス、1938年に南アフリカ共和国の河口で発見されるまで、古代の生物だと思われていました。ところが、化石で見つかるものとほとんど変わらない個体が生きたまま発見され、大ニュースになりました。生物の進化の中でのその位置づけについても長く研究が続けられてきましたが、今回のゲノム解読で、ひとつの大きな成果があったようです。

 

シーラカンスのゲノムサイズはおよそ27億塩基対。これは、我々人類を含めた哺乳類に近い数字で、一般的な魚類の3倍もあるのだとか。またそのゲノム中の遺伝子情報についても、魚類タイプのものと四足動物タイプのものを合わせもっていることが判明したといいます。

 

これによってわかることは、シーラカンスは、魚類が四足動物として陸上へ進出するその境界の生物だということ。今まで魚と陸上生物の間の生物についてはほとんどわかっておらず、いわゆる「ミッシングリンク(失われた環)」とされてきた、その失われた部分を埋める可能性のある、大発見なんですね。

 

今回の発見で、シーラカンスが進化の鍵を握る生物であり、重要な研究対象であることがわかりました。まさに、「よくぞ生きていてくれた」ということです。

 

私は、シーラカンスの話題が出るたびに、そのような何億年前から変わらない生物が生きていること、その生物多様性の素晴らしさ、それを可能にしているこの地球の自然環境のことを、強く思うのです。

 

今回ゲノム解読に使われたシーラカンスの個体は、雌の体内にいた稚魚で、ワシントン条約に基づいて許可を得た後に国内に輸入したものだそうです。絶滅危惧種であるシーラカンスの捕獲は、同条約で厳重に禁止されているんです。

 

生物多様性を守るためには、このような種の保護も大切です。しかし、もっと大切なのはその棲息環境の保護だと言えます。

 

今回のゲノム解読個体は、最近発見されたタンザニア北部のシーラカンス繁殖集団の中にいたものですが、この棲息域の近海では今、世界有数の埋蔵量を持つ海底天然ガス田が発見されて、その事業化の計画が進められているといいます。

 

またも、経済原理の名の下に、貴重な「生きた化石」の棲息環境が破壊されるようなことは、もうあってはなりませんね。

 

生物多様性を担保するための自然環境の維持保全こそ、今これから我々人間のやるべきことだと思いますし、それを可能にするための自然エネルギー活用技術や緑化技術、食料生産技術といったもの、それこそが我々自身がこれからも持続可能な社会を維持していくために大切なもの、自分たちを守ることに繋がるのではないでしょうか。

 

他の生物を守る、そのための環境を維持することは、結果的に人類を守り、豊かにするはず。

 

私は、木の家づくりもささやかながらその一助になっていると思っていますし、その点では誇りをもって日々の志事をしているつもりです。来年も引き続きそういう姿勢を続けていきたいですし、このような自然や環境の問題については、常にアンテナを張っておき、このブログで取り上げていきたいと思います。

 

 

本年一年、ご愛読どうもありがとうございました。来年もよろしくご愛顧のほど、お願い申しあげます。



「おうちで楽しむにほんの行事」 - 仕事納めの日に

 

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『おうちで楽しむにほんの行事』 広田千悦子著 技術評論社

 

ご愛読、ありがとうございます。

 

今日はKJWORKSの仕事納め。皆で大掃除をし、きれいになった事務所でこのブログを書いています。

 

さて、一年の最後にどんな本を選ぶべきか色々と考えましたが、「暮らしの提案」をいつも旨としている私としては、このような本もいいかと思いまして。

 

この本の裏表紙にはこう書いてあります。まさにこのような内容です。

「季節の遊びかた、楽しみかた、暮らしかた 昔ながらの行事、四季を自宅で簡単に楽しむためのヒントがいっぱい」

 

私はKJWORKSのメルマガ「木想家通信」に、二十四節気のことを書くようにしていますが、そういうことに興味がある私でも、昔ながらの四季の行事というもの、あまり実践できていません。

 

この冬至には、温泉に入りましたが、柚子湯は出来ず。カボチャも食べませんでしたし...。

 

その反省を込めて、来年はもう少し日本の四季と折々の行事について理解を深め、実践しよう。お客さまともそんなお話が出来るようにしたい。そう思ってこの本を入手しました。

 

毎月のカレンダーと、それぞれの行事や時季の楽しみ方が、たくさんのイラストでわかりやすく表現されています。全部は自分でできなくても、ただ読んでいるだけでわかりやすく学べますし、季節の情緒を楽しむことができる、いい本です。

 

四季の国、日本に生まれた私たち。そして、先人が自然と共存し、寄り添って生きてきた中で生まれてきたそれぞれの行事、風習。そういうものは、やはり大切にしたい。きちんと継承していきたい。

 

そういうことを、一年の最後に、あらためて思うのであります。

 

 

みなさま、今年一年、本当にお世話になりました。どうもありがとうございました。

 

来年も変わらずご愛顧賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。



ハビタブルゾーン

 

岩の星

 

ご愛読、ありがとうございます。

 

このブログには、ハッブルやウェッブといった名の宇宙望遠鏡が出てきますが、今日はまた違うミッションに従事している宇宙望遠鏡、かつ探査衛星である「ケプラー」のことを書きます。

 

「ケプラー」がおこなっているミッションとは、系外惑星の探索です。太陽系の外にある恒星系で、どのような惑星がどのように存在しているかを観測しているんですね。もちろん、「地球に似た、生命の存在する惑星」を見つけるのも、そのミッションのひとつです。

 

今月に入って2度、このケプラーによる大きな成果が報告されました。ひとつは今月初め、「ハビタブルゾーンにある惑星が発見された」というもの。

 

ハビタブルゾーンとは、恒星(太陽系における太陽)からの距離が遠すぎず近すぎず、水が液体で存在することが出来るような位置、その範囲を示す言葉です。地球という例から見て、このゾーンにある惑星には最も地球型の生命がいる確率が高い、というわけです。

 

この星には「ケプラー22b」という名が付けられました。しかし、ゾーンとしてはベストな位置にあるものの、この星の大きさは地球の2~3倍。その星の組成が地球に似ているとは言えそうにないものだったんです。

 

一言で星、といっても、岩石でできているものもあり、ガス状のものもあり、あるいはその中間のようなものもあるのですね。太陽系で言えば、木星は水素ガスでできていて、「踏んづける」ことができないそうです(笑)。

 

そして先日、もうひとつの大きな発見がありました。画像を載せたのがその新しく見つかった2つの惑星です。それぞれ「ケプラー20e」「ケプラー20f」という名が付けられました。

 

この2つの惑星の新発見は、「極めて地球に近い大きさである」こと。それぞれ0.87倍、1.03倍と、ほぼ同じ大きさと言っていいサイズです。そのため、おそらくこの2つの惑星は、岩石で出来た地球型の惑星だろうとみられています。

 

さあ、いよいよ地球型生命体の発見か!?と思いますが、残念、今度は恒星からの距離が近すぎました。ハビタブルゾーンよりも、内側だったんですね。よって非常に高温の環境と考えられます。地表温度が750度、400度というもので、太陽系で言うと水星のような過酷な環境です。

 

それぞれの発見は、あと一歩!という感じだったのですが、しかし立て続けにこのような観測結果が出たということは、おそらくケプラーミッションのゴールがそう遠くないこと、を意味するものだと言えそうです。

 

そう、それは、「ハビタブルゾーンにある地球サイズの惑星の発見」ですね。それがもう、あと一歩のところまで来ている。それが即地球外生命体の存在とはイコールではありませんが、その可能性は飛躍的に高まっていると言えますね。

 

今回の発表をおこなった米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの研究者はこう言っています。「今回の発見で、地球サイズの系外惑星が存在し、またそれを発見することが可能であることが示されたのです」と。いや、何ともワクワクする言葉ではありませんか。

 

よし、今夜は童心に帰って、「もうひとつの地球」や「宇宙人」を空想しながら、夜空を眺めることにしましょう!



究極の栄養食品

 

ミドリムシ

 

ご愛読、ありがとうございます。

 

今日は、私が最近いちばんショックを受けた新製品のことを。

 

というか、写真を見れば一目瞭然ですね。なんと、あのミドリムシを使った食品群であります。こんなものが開発されていたんですね。いやもう、びっくり仰天です。

 

ミドリムシって、あのプランクトンのやつですよね。どうして、わざわざそんなものを食品として加工する必要があるのか?私も不思議でなりませんでしたが、色々と調べてみると、さらに驚きの事実がわかってきました。

 

ミドリムシという生物は、植物と動物の特性を共にそなえていて、いわば「ハイブリッド生物」なのだそうですね。葉緑素をもっているのに、鞭毛を使って動きまわったりしています。

 

そして、その体内にもつ栄養素の豊富さは、おどろくべきもの。理論上は、これを食べているだけで人間が生きられるほどだそうです。ビタミンなど59種類の栄養素を含み、人間にとって必要であるが、体内でつくることができない「必須アミノ酸」9種類も、全て含んでいるとか。

 

ミドリムシを濃縮して粉末にし、これを食品の材料として使っているわけですが、この粉末の状態でグラムあたりホウレン草の50倍の鉄分、サンマの50倍の葉酸を含むといいます。青魚に豊富なDHAもあるという、まさに究極の栄養食品なんですね。

 

私は先日知ったばかりですが、2007年から発売されているのだそうです。最初はサプリメントとしての発売だったそうですが、見事に売れなかったといいます。まあ、そうでしょうね(笑)。この食品を喜んで買う人がそうそういるとは思われません。

 

しかし、次に取った戦略がヒットしました。それは、「科学とからめる」方法です。東京にある、あの毛利さんが館長をされている日本科学未来館と共同で「ミドリムシクッキー」を売り出してからは、一気に知名度がアップしたそうですね。現在はラーメン、ハンバーガー、雑炊、焼酎など、25種類もの加工食品が存在しているといいます。

 

このミドリムシの食品化、確かにとっかかりは難しそうですが(笑)、実は人口増による食糧問題、そして環境問題を解決する策としても、注目されているのだそうです。

 

ミドリムシを培養することで、光合成による酸素を得られ、さらに食料が得られるということになります。宇宙への進出に際しての可能性から、NASAも研究を進めているとか。国内企業でも、CO2を含む排出ガス濾過にも採用され始め、温暖化防止に貢献しつつあるんですね。いや、全然知りませんでした。

 

5億年前からこの地球上に存在する、体長0.05ミリの微生物、ミドリムシ。ついにその有用性に人類が気づいたというわけですが、果たしてこれから実用化がもっともっと進むのでしょうか。

 

おそらく研究は進むでしょうが、私の予想では、人間の食料としてメジャーなものになるのは、厳しいと思います。

 

だって、人間がその頭にこびりついたイメージを払拭するのには、時間がかかりますから、ね。



色の塗り分け

 
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ご愛読、ありがとうございます。

本日、京都でまた一軒、「木想家」をお引渡しすることができました。ありがとうございました。

このお宅、家づくり当初からのお客さまのご要望が、「柱や床を黒く塗りたい!」「蕎麦屋さんみたいな雰囲気にしたい!」というものだったんです。

古民家風のたたずまいがお好き、少しレトロな雰囲気がお好き、というお客さまでした。

店舗ではやったことがありますが、住宅でははじめてのこと。古民家再生住宅などでは実例を知っているというものの、どのようにすれば「濃すぎない」気持ちのいい雰囲気に仕上がるのか。

私が携わった基本設計段階では間取りを主に検討するので、そこまでの話はありませんでしたが、その後の実施設計、そして現場管理の担当スタッフとお客さまとで、かなり色々と検討を重ね、打合せを重ねたようです。

柱、梁などの構造体は塗る。床は塗る。天井はJパネルという無垢材構造パネルが表しになっていますが、これは塗らない。

階段は、側板(段を支える斜めの板)の側面までは塗って、段板は塗らない。

鴨居や窓枠などは塗る。板戸の表面は塗る。でも襖の枠は塗らない。

こんな感じで、すべての部位について塗るところ、塗らないところを細かく検討し、イメージを詰めてから実際の施工に取り掛かるということをやっていきました。

そして、結果的に実現したのがこのような空間であります。

完全に塗られた古色ばかりの空間ではなく、適度に白木が残り、とてもいいバランスになっていると感じられました。ちょうど、いい感じなんですね。

私はそのすべての検討、すべての打合せには参加していませんが、スタッフたちの検討、お客さまとの話し合いがうまくいって、バランスよく仕上がってくれていることが、とても嬉しかったのです。

もうこれで、「室内の古色塗装」もマスターできたことでしょう。次から同様のご要望をいただいても、自信をもって対応できますね。

これでまたひとつ、新たな「KJWORKSの設計術」の引き出しが増えました。そのきっかけを下さったお客さまに、感謝です!


太郎のサイコロ

 

太郎のサイコロ

 

ご愛読、ありがとうございます。

 

2011年もあと10日となりました。

今年は、「芸術は爆発だ!」の前衛芸術家、岡本太郎の生誕100年にあたる年だったそうですね。さまざまなイベントや出版物が登場したようで、こちら大阪では、氏の最大の作品「太陽の塔」の目のライトが復活したりしました。

 

その岡本太郎が活動初期にデザインした椅子が復刻された、という話を知って、一体どんな椅子かと気になっていたのです。それは写真の「サイコロ椅子」というものでした。素材に籐が使われていますね。大きさは36センチの立方体です。

 

岡本太郎の家具といいうことで、きっと、グニャグニャした自由奔放なデザインなのだろう、と思っていた私は、一瞬「えっ、何か普通やん」という感じで、意外に思ったのです。

 

この椅子、制作年は1957年。昭和32年ですね。このころ氏はグッドデザイン賞の選定に参加していたそうです。その作業の中で、ラタンの製作工房の職人作業からインスピレーションを得て、このデザインを起こしたのだとか。

 

全体的にはモダニズム的なキューブが使われていてカチッとした感じもしますが、中に籐が渦巻くというちょっとシュールなデザインは、やはり一般の籐家具とはちょっと発想が違っているように思います。

 

そして、この写真を見て思うのは、その影が美しいこと。岡本太郎がそれを意図してデザインしたのかどうかはわかりませんが、渦巻きが幾重にも重なって見え、とてもいい感じです。

 

私は正直、氏の芸術についてあまり知りません。メディアでの扱われ方から言えば、まさに爆発、という感じの奇人であったように語られがちですが、こういう日本建築にも通じるような立方体フレームの作品を見ると、こういった素材への理解、その特性に沿った使い方、というものも重んじてデザインをしていたように思われます。

 

一般的に言われているよりもずっと、バランスのとれたセンスの持ち主だったのではないかなぁ。初期の作品とは言え、太郎自身も愛用したというこの椅子を見て、そんなことを感じた次第です。

 

まあ、あまり座り心地がいいとは思えませんけれど...。その辺りはやはり、「芸術家の椅子」なんでしょうね。座るというより、オブジェ的に窓辺に置いておきたい感じ、であります。






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