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最近、美術館での作品鑑賞の際に、携帯機器による「音声案内」を活用されている方が増えましたね。今日はそんな話題です。
世界中から、年間になんと850万人が訪れるというあのルーブル美術館。「モナ・リザ」をはじめとした美術品を集めたこの世界最大級の美術館で、作品鑑賞のガイド端末に、日本の製品である「ニンテンドー 3DS」 が採用されたそうですね。いや、何と!びっくりの出来事です。
ニンテンドー 3DSと言えば、デュアルスクリーンをもち、3Dの飛び出す表示ができることがその最大の特徴です。それを利用して、ルーブルという巨大な美術館のコースガイドとして、また7ヶ国語を使った作品の音声ガイドとして使用するといいます。
今年の3月からのスタートに向けて、現在は美術館と任天堂が共同で、コンテンツをまとめあげている段階のようですね。3DSを使った世界初のマルチメディアコンテンツ、一体どんなものになるのでしょうか。
ルーブルには現在も音声ガイダンス機器はあるのですが、その利用率は今のところ来館者の4%だそうです。3DSを使った新しいガイダンスで、もっとルーブルを知ってもらいたいという狙いがある、そんな気がします。あるいは、このような機器に慣れた今の若い世代にアピールしたいという狙いも。
まず最初は5000台からスタートさせるそうです。これもすごい数ですね。さらに今後は、iPadやスマートフォン向けのアプリも登場してくる計画だとか。
う~ん、たいしたもんだ、とは思うのですが、あまり私としては歓迎できない感じというのが、正直なところですね。
きっと、この「ニンテンドー3DSによるルーブル美術館ガイド」はとても立派なマルチメディアコンテンツになるのだろうなあ、という気がします。そして、そういうものを見慣れた若者たちが、それをもって、イヤフォンをして美術館内を動きまわる。
それって、本来の「作品鑑賞」を妨げることにはならないのでしょうか。自分自身、iPhoneをもっていると、しょっちゅう触って見てしまって、他のことができないと感じています。あまりにも便利過ぎて。
ルーブルには、まさに至宝というべき作品群が数多あります。とても一日では廻りきれない密度と量だといいます。そこをあまりにも便利な携帯機器で、わかりやすいガイドと一緒に見てまわると、何だか「観てないのに、観たような気になる」のではないかと思うのです。
ひとつひとつの作品をじっくり鑑賞し、何らかの感情、感想をもって、それを心に留めておく。私は美術館で音声ガイドを使ったことはありませんが、それは、そういうことの邪魔になると思うからです。
説明はまた何かで読めばいいし、そんなものよりも作品そのものから何かを感じるということのほうが、よっぽど大事な「その場でしかできないこと」ですものね。
便利になることが何かを失うことになる、というのは、日頃から色々と感じるところです。ルーブルという貴重な場であれば、尚更そういうことがあり得るはず。
できたら「3DSによるルーブルガイド」は、極々シンプルなものであってほしい。作品を際立たせるためのもので。私はそう思うのですが、まあ、難しいでしょうかねえ。





