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氷河期の花

顔色を見る

雲の新種02

橋の架け替え

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KJ WORKSの設計術や家づくりについて私の想いを、日々綴っています。
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2012年2月アーカイブ

キャベツ発電

 

紫キャベツ

 

ご愛読、ありがとうございます。

 

太陽光発電というものも、シリコンという有限な資源だけでなく、様々な素材が試されているようですね。

 

九州工業大学でこのたび、天然色素を使った太陽光電池が開発されたというニュースが。その色素の元を知ってビックリ、それは写真の紫キャベツの色だというのです!

 

この開発に成功したチームは、次世代の電池として、5年前から天然色素を使った「色素増感型太陽電池」の研究を続けてきたとのこと。それは、「光合成の働きを発電に活かす」という意味をもつ、まさに大自然に習う、素晴らしいプロジェクトなのですね。

 

光エネルギーによって正負の電荷を発生させて電気を取り出すシリコン電池と違い、色素増感型電池は、植物から抽出した色素と電解質溶液を注入したものをその基盤としてつくられます。そして植物の光合成の働きを利用し、太陽光を当てた基盤から発生した電子が電極に付着し、結果として電流が発生するということです。

 

私には残念ながらその詳細は理解しがたいのですが、しかしこの新しい電池が素晴らしくエコな方式であることはわかります。また、シリコン式に比べて、その製作コストもずいぶん低いであろうことも想像できますね。

 

ただ、植物を素材とする色素増感型電池は、その変換効率が非常に低いという弱点があったそうです。シリコン型電池は変換効率30%ほどもありますし、同じ色素増感型でも、ルテニウムという希少金属を使ったものは11%です。それに比べて植物素材は0.1~0.2%とはるかに低い数値で、それゆえに実用化まではほど遠いとされていたとのこと。

 

しかし今回の紫キャベツのアントシアニン色素を使った太陽電池は、その変換効率を1.85%まで高めることに成功したのです。まだまだシリコンには及ばないとは言え、従来型よりも10倍も高効率。すごい成果ではありませんか。他の植物ではこうはいかず、高濃度でアントシアニンを含む紫キャベツだからこそ、ということのようです。

 

研究チームリーダーの古川教授によれば、変換効率を5%まで高めることができれば、広い国土を持つ発展途上国での実用化が期待できるレベルになるとのこと。

 

植物からの素材であるがゆえに、材料が尽きるということもなく、コストもあまりかからない。さらに、野菜から色素を取り出した残りは食用にまわすことも可能という利点を併せもつ。これぞまさに、究極のエコエネルギーになり得るものではないでしょうか。

 

これにつけても、このような記事を読むたびに、植物のすごさというものを改めて思い知ります。どんな小さな草でもやっている光合成、それを人間が再現することすら、まだまだできていないのですから。

 

光合成の偉大な働きに学ぶ技術、とも言える今回の開発。その発想そのものが、まさにこの環境共生の時代にふさわしいものだと、大いに感じ入った次第です。



氷河期の花

 

氷河期の花

 

ご愛読、ありがとうございます。

 

ご覧の画像、何とも可憐な花ですね。ナデシコ科のスガワラビランジ(学名:Silene stenophylla)という花だそうですが、今あるスガワラビランジとは、花の形が異なっているんです。

 

それもそのはず、実はこの花は、驚くなかれ、今から3万年前の氷河期に咲いていた花だというのです!すごい、生きた化石どころの話ではありません!

 

この「奇跡の花」の種は、シベリアの永久凍土の地下38メートルから掘り出されました。氷河期に暮らしていたリスが餌を貯めていた穴から見つかったそうです。

 

もちろん種は化石化しているのですが、その中で奇跡的に、発芽能力を持つ組織を残していたものがあったといいます。その凍結した種子から組織を抽出し、培養容器内で見事発芽させることに成功!いや、まさに素晴らしい快挙ですね。

 

約3万2000年前の種子から花が咲いた。ちなみにこれまで発芽、生育に成功した種子は2000年前が最古だそうで、その記録が3万年近くも更新されたのだとか。

 

今回の成果が意味するもの、それは、凍結保存という方法であれば3万2000年もの間、種子を保存しておける可能性がある、ということです。

 

以前このブログで、「種の保存、種(たね)の保存」と題して、未来へ種子を残すプロジェクト、スヴァールバル種子貯蔵庫のことを書きましたが、これらの種子貯蔵庫は、基本的に凍結保存を前提としているんです。 http://yamaguchi.kjworks.co.jp/2011/10/post-448.html

 

種子の凍結保存、その後の解凍、そして発芽。その方法論を確立するための知見が、今回の「奇跡の花」が残った条件の分析から得られるのであれば、それは人類にとって非常に大きな成果だと言えますよね。

 

「奇跡の花」は、人類の恩人になり得る可能性を秘めている。そう思ってこの花を見ると、美しさもひとしおであります。

 

 

※ちなみに今回の成果からはもうひとつの可能性が示唆されています。それは、永久凍土の中には、種子以外にも保存されている古生物の遺伝子が存在し得るのではないか、ということ。もしかしたら、絶滅した古代の生物が復活するかもしれない。そちらもかなりエキサイティングな話ですね!



顔色を見る

 

顔色を見る

 

ご愛読、ありがとうございます。

 

この画像、何でしょうか?女性がペットボトルのジュースをコップに注いでいます。そこになにやら色のついた丸が、点々と。

 

この色のついた点、それはこの映像を見ている「眼」の痕跡なんだそうです。これは、霊長類の進化の研究における、ひとつの実験結果なんですね。

 

左は人間の乳児が映像を見た時の視線の位置、右がチンパンジーが同じく映像を見た時の視線の位置です。

 

チンパンジーの視線が、動いている手やペットボトルまわりに集中しているのに対して、人間の乳児の視線は、「顔」にも分散しています。約半分の時間を、「顔を見る」ことに費やしている、という実験結果だったそうです。チンパンジーがジュースを注いでいる映像を見た場合でも、それは同じだったといいます。

 

ここから、このようなことが推測できます。人間の乳児は、他者の顔を見、その心の状態も読み取りながら、人の行為を理解したり、物事というものを学んでいくのであろうと。

 

それは、チンパンジーにはない能力、ヒトとチンパンジーが進化の過程で枝分かれした後、人間が独自に獲得した能力なのではないかというわけです。なるほど。とても興味深いですね。

 

この学びのスタイルはおそらく、人間が築いてきたチンパンジーよりもさらに複雑な社会、その中での他者との共生環境に適応したものなのだろうと、この実験をおこなった研究者は結論づけています。

 

ヒトはサルとどう違うか。道具を使う、言葉を使うなど、色んなことが言われていますが、他者の気持ちを推し量るために「顔色を見る」ということも、人間に特徴的な行為なんですね。

 

そして、人の乳児がそのようにして物事を学ぶ、ということは、我々は子供たちにきちんと「顔色を見せる」べきである、きちんと顔を向けて子供たちと向き合う必要がある、ということにもなります。

 

何だかこの話、単なる進化の研究成果というだけでなく、それ以上に、人間というものを理解するためにとても大事な示唆を含んでいるような気がしてなりません。



雲の新種

 

雲の新種02

 

ご愛読、ありがとうございます。

 

日本ではあまり見たことがないような、空一面に広がる雲。何だか嵐の前兆のようで、少し不気味な感じですね。

 

実はこれ、最近になって生じるようになった気象現象なのだそうです。そして、今までの雲の分類にはなかったため、「新種」としてそこに加わることになったもの、なんですね。

 

雲の分類に新種が加わるのは、1953年以来、実に半世紀ぶりのこと。この雲には、「アスペラトゥス・クラウド(Asperatus cloud)」という名がつけられました。アスペラトゥスとは「荒い」という意味だそうです。

 

分類に「新種」を加えるためには、その雲が一回限りのものではなく、一般的な気象現象であることが、学術的に認められる必要があります。それは世界気象機関(WMO)での審議によって決定されるのですね。今回のアスペラトゥスの場合も、多くの気象学者の協力により、気象条件やデータなどが揃えられたとか。

 

今のところこの雲は、アメリカのアイオワ州やオーストラリアのような、広大な面積をもつ草原などの平地部に出現することが確認されています。上空一面が雨雲のような感じとなって嵐の前触れを思わせるのですが、その状態が継続するだけで、実際に気象条件が悪化することはない、というのが特徴だそうです。なるほど、いかにも新種っぽい、特殊な雲なのですね。

 

雲の新種

 

 

一体どのようなわけで、昔はなかったこうした雲が観測されるようになったのか。その理由はまだ明確にはなっていないようです。しかし、地球温暖化の影響などの新しい環境条件によって、これまでは生じてこなかったような気象現象が起きているのではないか、と推測されています。

 

雲という地球規模の現象にも、時代と共に変化がある。そのこと自体はとても興味深く感じられます。しかし、できればこの雲は、何と言ってもその見た目だけに、あまり頻繁には出てほしくない気がしますね。



橋の架け替え

 

橋の架け替え

ご愛読、ありがとうございます。

 

山深い峡谷、そこに掛けられた「かずら橋」。人が通るとゆらゆら揺れて、かなりスリリングな体験が出来そうです!

 

ここは徳島県の「祖谷(いや)」と呼ばれるところ。源氏から逃れた平家の落人が住みついたという伝説の残る土地だそうです。写真を見るだけでも、いかにもそんな感じの場所ですね。

 

秘境と言えるこの場所にかかる「かずら橋」。その名の通り、シラクチカズラを使って編まれた橋です。その量はなんと5トンもあるとか。西祖谷山村にあるこのかずら橋は長さ45m、幅2m、水面からの高さが14mあり、「日本三奇橋」の一つに数えられる、重要有形民俗文化財なんですね。

 

平家の落人が、追手から逃れるために「いつでも切り落とせる橋」としてかずらを使ったという説もあるそうですよ。落人の心情が伝わるような話ですね。

 

この橋が、3年ぶりに架け替えられたという記事が先日ありました。それを見て、私は「たった3年で!?」と思ったのです。このような秘境にある橋が、いくらカズラを使っているとは言え、そんなに早く傷むのかと。

 

ところが、さにあらず、でした。祖谷というところは交通の便が良くなって以来、「大歩危・小歩危」などの名所やこの橋を目当てに、多くの観光客が訪れる名所になっていたんですね。年間35万人の人が、この橋を渡るのだといいます。なるほど、それでは早く傷むわけです。

 

架け替えた新しいかずら橋では、「渡り初め」がおこなわれるそうで、今回も同様だったようです。正装のおじいちゃんおばあちゃん、手をつないで、こわごわ渡られました。渡りきってほっとされたことでしょうね。

橋の架け替え02

 

このかずら橋、実際にはやはり安全のため、ワイヤーは仕込まれているということです。ちょっと残念ですが、観光名所として事故は許されませんから、まあ仕方ないのかもしれません。それよりも、大正時代に一度は新しい技術による普通の吊り橋に変わってしまったというこの橋が、地域振興目的とは言え、古からの姿に近づいて復元されたというのは、完全ではなくても、意味のあることだと思います。

 

古文書によれば、かつては7~13ものかずら橋が存在していたといいます。それが今や3ヶ所のみ。

 

平家一族の哀話を残す地、深山渓谷の秘境であった祖谷。その象徴とも言えるこのような橋は、3年ごとに架け替えてでも、やはりなくしてしまってはいけないものだと感じます。

 

それは、観光のためではなく、彼の地の伝説を後世に活き活きと遺していくために。そしてそれを作る技術も、合わせて遺していくために、ですね。



もらって嬉しい

 

欲しい名刺

 

ご愛読、ありがとうございます。

 

今日は、画像を見れば一目瞭然、いらぬ説明は不要の逸品をご紹介します。

 

これ、プラモデルのTAMIYAの海外事務所がつくった「名刺」なんだそうです。左がその表と裏の姿。電話番号が入っていますね。そして右のようにフレームからパーツを切り離して組み立てると、なんとなんと!

 

真ん中の列のように、名刺の文字がF1カーになったり、戦闘機になったり、はたまた戦艦になったりするのです!これは楽しい!

 

名刺そのものが、小さなプラモデル・キットなんですね。これほど自分の会社の業種を一発で表し、かつもらってこんなに嬉しい名刺が、他にあるでしょうか!?

 

私はこれを見て、どうやったらTAMIYAの社員さんとお知り合いになれるか、真剣に考えました(笑)。

 

 

でも、よく考えてみるとこの名刺、模型を組み立ててしまうと、名刺の機能はなくなってしまうんですね。フレームだけでは、なんのことかわかりません。

 

そうしないためには、2枚もらっておくのがいいですね。でも、この誰もが欲しがりそうな逸品をTAMIYAの方から2枚ももらうのは、それこそ至難の業だと思われますが...。






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